「関東大震大火實況」タイトルより(NFAJ)

 国立映画アーカイブ(National Film Archive of Japan, NFAJ)と国立情報学研究所の共同研究として構築・開設し、国立映画アーカイブが運営する「関東大震災映像デジタルアーカイブ」(Films of the Great Kanto Earthquake of 1923)が、本年9月1日(関東大震災発災日、「防災の日」)、公開された。同アーカイブは、「巨大災害の実態と社会の変容を、現在の共有知にするためのウェブサイト」と銘打たれている……

大分県「とり天」(イメージカット)

 大分県は北部・西部・南部がそれぞれ福岡県・熊本県・宮崎県に接し、東側は海に面しています。全体的には温暖な瀬戸内海気候ですが、日田市や玖珠郡などは寒暖の差が激しく、夏は35度以上となって日本の最高気温を記録することもあるのに対し、冬は氷点下まで冷え込み雪も降ります。九重連山や由布岳の辺りは天ケ瀬温泉や湯布院温泉、東の海側には鉄輪温泉、別府温泉など、泉質がトップクラスの有名温泉がズラリと揃っています。源泉数と湧出量は日本一で、日本有数の温泉療養地、観光地として親しまれてきました。近年は温泉に憧れて移住する人もいるほどの人気ぶりです……

「Blossa-防災サバイバル体験」ロゴ

 NTT都市開発株式会社(東京都千代田区)は名古屋市東桜一丁目に位置するアーバンネット名古屋ビルと商業施設「Blossa」で、栄エリア周辺地域を対象としたエリアマネジメントの一環として、地域の防災意識を高める防災イベント「Blossa 防災サバイバル体験」を2021年10月8日~9日の2日間にわたって開催する。
 「エリアマネジメント」活動とは、地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、住民・事業主・地権者等による主体的な取組みを言う……

 ひとたび災害が起こって避難するとして、その生活場所は応急的に「床」となる。一般的にそこは、固く、冷たく、不衛生でもある。要支援者はハンディキャップがあるので立ち上がりが困難な人が多い。トイレの回数を我慢するために水分摂取を減らして脱水症状が出る人や、体勢が変えられず褥瘡(じゅくそう=床ずれ)ができたり、エコノミークラス症候群を発症する人もいて、東日本大震災では、要支援者の「災害関連死」は、総死者数の2割を占めた……

令和防災研究所-第3回シンポジウム-1

 一般社団法人令和防災研究所(所長:青山 佾(やすし)・明治大学名誉教授)による第3回シンポジウム「これからの地域防災の知恵~『温故創新』」が去る9月23日、リアル会場(申込み先着50名限定)を御茶ノ水ソラシティとして、またYouTubeオンライン・ライブ配信により開催された。同シンポジウム開催趣旨は、「気候変動による激甚化、頻発化する水害、切迫する巨大地震に対し『温故創新』の発想が必要な時代」とし、「都市が自然の外力に対して劣勢になる時代が到来しつつある」ことから、ここで「いまいちど先人が培った知恵を発掘し、『温故』として学び直すことが重要」としている……

 防災士研修センターは「防災士制度」発足以来、全国各地で年間80回以上の研修を実施し、自治体や企業。個人でご参加された多くの受講生から高い評価と信頼を頂いております。防災士研修受講修了者のうち、約半数の方が当センターの研修を受講されています……

防災マニュアルの使い方・利用シーン

 訪問保育の勉強会・交流会、ベビーシッターなど訪問保育に関わるコミュニティ運営、情報発信、調査研究を事業とする特定非営利活動法人日本ホームチャイルドケア協会(東京都渋谷区)は、近年毎年、全国各地で豪雨や台風、地震などの甚大な自然災害が起きていることから、いざというときに訪問保育者が災害対応について判断・行動できる「訪問保育者向け防災マニュアル」をこのほど発売開始した……

槍ヶ岳、涸沢カール、国営アルプスあづみの公園(安曇野市)位置図(Google-mapより)-1

 大地を揺らす地震は山岳地帯も揺らすという大自然の鳴動のリアリティを実感させる地震が先ごろ起こった。地震が起きたのは9月19日午後5時18分、岐阜県高山市で震度4を観測したが、長野県大町市の北アルプス・槍ヶ岳(3180m)山頂直下の槍ケ岳山荘に設置された地震計が震度5弱を記録したという。
 この地震の影響で、北鎌尾根で落石が発生し、登山者の男女7人から「身動きできなくなった」などと救助要請があり……

房総沖の巨大地震(地震調査委員会による分類より一部トリミング)

 国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、「産総研」)の研究者グループが、千葉県九十九里浜沿岸で、歴史上知られていない津波の痕跡を発見、それが約1000年前に、房総半島沖で発生したマグニチュード(M)8級の巨大地震によるものとの結論を得たと発表した。同論文は科学誌ネイチャー・ジオサイエンスに掲載された……

介護施設に防災リーダー

 2020年7月の熊本豪雨で熊本県を流れる球磨川水系で氾濫が発生し、球磨村の特別養護老人ホーム(以下、「特養」)「千寿園」では、水没した施設で入所者14人が犠牲となった。千寿園のある球磨村渡地区では浸水の深さが最大9mに達したとみられている。これを受けて厚生労働省などが同年、全国の特養を対象に実施した災害時の対応について調査、多くの施設で災害時の対応担当を置いているにもかかわらず防災知識が十分に普及していない可能性があることがわかった……

伊藤和明「平成の地震・火山災害」(イメージカット)

 元NHK解説委員で中央防災会議専門調査会座長・委員などを歴任、市民の防災啓発や防災士育成・指導で知られる伊藤和明氏による最新書下ろし『平成の地震・火山災害』(近代消防新書、定価・税共990円)がこのほど刊行された。
 同書冒頭「はじめに」で「元号が『平成』に変わったのは、1989年の1月、それから約30年続いてきた平成の時代も、さまざまな自然災害が日本列島を席巻……

日本防災士会県支部とNHKとの協定締結状況

 「災害時応援協定」という言葉をよく聞く。一般的には、阪神・淡路大震災や東日本大震災大規模災害のような大規模な災害が発生したとき、いわゆる「公助」による対応には限界があることから、自治体が被災自治体となることを事前に想定して、物資の供給、医療救護活動、緊急輸送活動などの各種応急復旧活動について、民間事業者や関係機関・団体との間で応援協定を締結し、応急復旧活動にあたろうというものだ……