新型コロナパンデミックを教訓に感染症対策の司令塔

 感染症対策を一元的に担う新たな組織として、「内閣感染症危機管理統括庁」(以下、統括庁)が去る9月1日、内閣官房に設置された。新型コロナウイルス感染症のパンデミックを教訓に、今後発生する可能性のある感染症危機に備えるための司令塔となる組織だ。
  統括庁は平時には専任の職員38人で運営されるが、有事には各省庁からの併任職員を含めて約300人体制となる。予算は2023年度で約4億5000万円。具体的には、以下のような職務を所掌する。

・感染症危機管理に関する政策立案や行政各部の総合調整
・新型インフルエンザ等対策政府行動計画や初動対処要領等の策定や見直し
・感染症危機対応に必要な情報収集や分析
・感染症危機対応に関する国際連携や国際協力
・感染症危機対応に関する普及啓発や人材育成

P5 3 内閣感染症危機管理統括庁 発足(同庁HPより) - 「内閣感染症危機管理統括庁」が発足
内閣感染症危機管理統括庁の発足式(9月1日)で岸田文雄首相と後藤茂之担当大臣(同庁HPより)。9月13日発足の岸田改造内閣で同担当大臣に新藤義孝衆議院議員が指名されている

内閣感染症危機管理統括庁

〈2023. 09. 19. by Bosai Plus

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