一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ(船橋洋一理事長、以下「API」)編著の『福島原発事故10年検証委員会 民間事故調最終報告書』が、2月19日に、株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(東京都千代田区)から刊行される。
 同報告書は、福島原発事故10年目の総括と未来への提言をまとめたもの……

「2050年のサイバネティック・アバター生活」よりシーン1「災害救助」

 菅 義偉内閣で昨年(2020年)9月に情報通信技術(IT)政策担当大臣、内閣府特命担当大臣(マイナンバー制度)、そして新設されたデジタル改革担当大臣に就任した平井卓也氏は、“デジタル、ITに通じている”とされる。第4次安倍改造内閣ではクールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策担当の内閣府特命担当大臣を務めたが、2019年2月の記者会見で「ムーンショット型研究開発制度」について触れ……

2021(令和3)年2月13日23時08分頃の福島県沖の地震概要(気象庁資料より)――発生時刻:2月13日23時07分、マグニチュード:7.3(暫定値)、場所および深さ:福島県沖 深さ 55km(暫定値)、発震機構:西北西―東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型(速報)、震度:宮城県の蔵王町、福島県の国見町、相馬市、新地町で最大震度6強を観測したほか、北海道から中国地方にかけて震度6弱~1を観測……

水郷介護支援パートナー(広報資料より)

 千葉県香取市、茨城県稲敷市で民間患者搬送(介護タクシー)、在宅介護支援を行う「水郷エスコート」(運営法人(一社)水郷介護支援パートナー。千葉県香取市)では、「介護タクシーだから必要」として、民間患者搬事業の全車両に高齢者向け防災セットを乗客の人数分搭載し、有事の際の無償提供を開始した。「地域の交通弱者の身近な交通手段だからこそ乗車中の万が一の災害時にもできる限りのことをしたい」……

JA東京グループ「災害協定マップ」(同資料より)

 「防災協力農地」をご存知だろうか。「防災協力農地」(以下、「防災農地」)とは阪神・淡路大震災を教訓に、まず首都圏を中心に広がった自治体・町内会などと農地所有者・農業協同組合(JA)などとの災害時応援協定、あるいはあらかじめ協力農地として登録しておく農地のことを言う。この防災農地が、新型コロナ蔓延下で災害が起きた際、人が密集しないように避難所の増設が課題となることから、期待が高まっている……

「オンライン防災」のライブイベント案内より

 新型コロナ感染拡大を機に発足した「オンライン防災」という名の、被災地メンバーによるFacebookグループ(仙台市拠点/黒田典子代表・防災士)がある。その「オンライン防災」が来たる3月6日、東日本大震災10年を機に、オンラインで防災を学び、広く交流、発信、企画提案を行うイベントを企画している。「オンライン防災」は2020年夏に発足してまだ1年に満たないが……

ばちのアップ

 1995年(平成7年)1月17日早朝5時46分、歴史的大地震が発生しました。兵庫県淡路島北部を震源とする「兵庫県南部地震」です。マグニチュード(以下、M)7.3、最大震度は当初6と発表されましたが、その後震度7と訂正されました。これは当時の震度階級0~7(8段階)のうち震度6までは計測震度計で観測が可能でしたが、震度7は現地調査をしなければならず判定に時間を要したためです……

 防災士研修センターは「防災士制度」発足以来、全国各地で年間80回以上の研修を実施し、自治体や企業。個人でご参加された多くの受講生から高い評価と信頼を頂いております。防災士研修受講修了者のうち、約半数の方が当センターの研修を受講されています……

 全国の防災士は累計認証者数が20万人を超え(本紙既報)、地域防災力向上への貢献の期待は大きい。その防災士の有志メンバーで構成するNPO法人日本防災士会(会員数約9000人)は、行政やマスメディアなどとの災害時連携・協力を積極的に進めているが、とくにNHK(日本放送協会)の各地方放送局との連携は各地の日本防災士会支部が積極的に進めており、2021年1月末日現在、連携協定締結は42道府県に及んでいる……

シンポジウム「気候変動に備える国土強靱化」パネリストたち

 国の政府広報オンライン(運営:内閣府大臣官房政府広報室)は昨年(2020年)10月、政府の広報・広聴活動をまとめたポータルサイト「チームNEXTステップ」を開設した。主に政府関係機関が主催するシンポジウムやワークショップをオンラインで公開しようというもので、「いわゆるwithコロナ(ウィズコロナ)時代の中で新しい日常をつくり、これからの暮らしを守るために実施する広報事業」と銘打っている……

厚岸町「津波シミュレーション動画」より

 北海道から東日本の東北北部太平洋側に延びる日本海溝・千島海溝沿いで起こる海溝型地震について、国は昨年(2020年)4月、過去最大級の地震が発生した場合の最大津波高の推計結果を公表した。千島海溝と日本海溝で、それぞれマグニチュード(M)9.3、M9.1の過去最大級の地震を想定……

 国土交通省は、東日本大震災を教訓に、道路の高架区間などを津波や洪水時の緊急避難場所として活用する取組みを進めている。昨年(2020年)とりまとめた「総力戦で挑む防災・減災プロジェクト」の一環として、この取組みを一層推進するため、昨年9月、津波・洪水の浸水想定より高い道路区間を下記のように抽出した。
 今後、抽出区間の詳細を該当市区町村に情報提供するとともに、緊急避難場所として活用するニーズがある箇所について、避難施設等の整備に向けて各市区町村と調整しているところだ……