P1 静岡県DWAT紹介動画より 560x359 - 【東日本大震災11年の福祉防災 -2- 】<br>災害派遣福祉チームを知る

 広域大規模災害が想定されるわが国で、平時のいまこそ、被災者支援制度を拡充させる機会である。その認識のもと本紙は、”フェーズフリー福祉防災”構築のキーワードとして、本年3月1日付け(号(No. 277))で『フェーズフリー福祉防災 ~福祉なくして防災なし~』として第1弾「個別避難支援計画(災害時ケアプラン)」の普及促進を取り上げ、その全国展開を図る立木(たつき)茂雄氏インタビューを特集、読者から大きな反響をいただいた。そして第2弾として、4月15日付けで、被災者の個別支援によって生活再建につなげる取組み「災害ケースマネジメント(DCM)」に焦点を当てた。本項ではさらに第3弾として、「災害派遣福祉チーム」(*DWAT/DCAT)を取り上げる……

image 広島県 江波巻き 560x265 - 〈 復興わがまち ご当地ごはん! 〉<br> 【第66回】<br> 広島県「江波巻き(えばまき)」

 近年は日本各地で観測史上1位を更新する大雨となることが珍しくありません。平成26年(2014年)7月30日から発生した「平成26年8月豪雨」は、台風11号と12号が次々と日本各地に接近・上陸し、加えて前線が日本付近に停滞したため広い範囲で猛烈な雨が降りました。8月1~5日にかけて四国の太平洋側では総降水量が8月の月降水量平年値の2~4倍の1000mm以上となり、8月7~11日には四国から東海地方で総降水量が500~1000mmとなりました……

私たちも防災士です。

 防災士研修センターは「防災士制度」発足以来、全国各地で年間80回以上の研修を実施し、自治体や企業。個人でご参加された多くの受講生から高い評価と信頼を頂いております。防災士研修受講修了者のうち、約半数の方が当センターの研修を受講されています……

image UNEP「Sand and Sustainability 2022」 - UNEP「砂と持続可能性」報告

 地球が砂漠化していると言われるが、国連環境計画(UNEP:United Nations Environment Programme)がこのほど公表した「Sand and Sustainability(砂と持続可能性)〜危機を回避するための10の戦略的提言〜」報告は、人類は「砂不足」の危機に直面していると、真逆の警告を発している……

P6 1b 映画「ダンテズ・ピーク」(Dantes Peak/IMDb) 560x242 - Disaster & Imagination<br>『ダンテズ・ピーク』『死都日本』<br>――破局噴火への想像力

 ディザスター映画とは、想像力をバネに科学を跳び越え、災害の不条理性を暴くところにその本質がある。同時に自然の脅威下で、人間の行動規範(愛、正義、勇気、誇りなど)、危機管理手法(情報管理、分析、リーダーシップ、行動力など)の検証をRPG的に試みるものだ。最先端科学の知見を踏まえたプロットと、高度なCGを駆使して自然の脅威を大型スクリーンいっぱいに展開するディザスター映画は、映画のカテゴリーとしてはもちろん、防災教材としても注目されるのだ……

P5 1 左:津波避難場所、右:津波避難ビルの図記号 560x252 - 「津波避難タワー」、<br>「津波避難ビル」はいま…

 「津波避難タワー」「津波避難ビル」とは、津波浸水が想定される地域において、地震発生時に住民が一時的、または緊急に避難・退避するための人工施設を言う。これら施設の整備は、内閣府が2005年に策定した「津波避難ビル等に係るガイドライン」に沿って進められ、2011年の東日本大震災の発生を受け、「津波防災地域づくりに関する法律」によって津波防災対策が制度化され、現在に至っている……

P4 3 意見交換会(Zoom)で司会の園崎氏(左)と水井氏 560x246 - 南海トラフ想定被災地の社協<br>「福祉防災」に向けて意見交換会

 2011年東日本大震災発生当時の状況が西日本太平洋沿岸部で発生することを想定し、各地の府県・市町村社会福祉協議会組織が、平時からなにをどう備えるべきか、また発災後にどのように対処すべきなのかを検討する研修会や意見交換会が、国の「防災対策に資する南海トラフ地震調査研究プロジェクト」(文部科学省科学技術試験研究委託事業)の一環として試みられている……

image 生活再建支援員による個別訪問の様子(仙台市資料より) 560x265 - 東日本大震災11年の福祉防災 -2- <br>『災害ケースマネジメント』

 『フェーズフリー福祉防災 ~福祉なくして防災なし~』の第2弾として、「災害ケースマネジメント」(DCM:Disaster Case Management)に焦点を当てる。「災害ケースマネジメント」とは、被災者を個別支援して生活再建につなげる取組みであり、その推進にも多くの主体が関わることになる。広域大規模災害が想定されるわが国で、平時のいまこそ被災者支援制度を拡充させる機会であり、”フェーズフリー福祉防災”構築のキーワードになりそうだ……

 2022年4月から高校地理が必修化し、また、選択科目として「地理探求」もできる。地理を学ぶことは、防災啓発のうえでも重要であることは言うまでもない。
 NHKテレビのまち歩き番組「ブラタモリ」でも、タモリ氏が火山や断層に詳しく、しばしば地理・地質の話題と防災が関連づけられて話題にのぼることから、国土地理院が同番組に感謝状を贈呈している。
 そこで――というわけでもないが……

 大阪府堺市の「堺市総合防災センター」(堺市美原区阿弥)が完成、4月1日プレオープン、15日にグランドオープンする。堺市でも南海トラフ地震や上町断層帯地震など大規模災害の発生が懸念されることから、堺市総合防災センターは防災に関する中核拠点施設となる……

 「個別避難計画」作成の重要性を踏まえて、パソナグループの株式会社パソナテックと三井住友海上火災保険株式会社が、防災まちづくりに向けた「個別避難計画支援の実証実験プラン」を4月から提供開始する。
 実証実験プランでは、パソナテックが開発する自治体向け避難支援システム「防災ヘルプサービス」を活用し、オンラインでの個別避難計画の作成や、避難訓練による計画の実効性検証、保険導入を通じた要支援者および移動サポーターの意識・行動変容の分析が可能……