大分県は上空に梅雨前線が発達しやすく台風の通り道でもあったため、昔から大きな風水害に何度も見舞われています。激甚災害の一つとして挙げられるのは明治26年(1893年)10月14日の台風第2号でしょう。
 この年は春から夏にかけて雨が少なく旱魃(かんばつ)が起こり、イナゴの大発生もあって農作物は打撃を受けました。しかしその後雨が降り、虫の駆除にも成功してなんとか収穫を迎えることができると期待が高まったその矢先の出来事です。10月12日から降り出した雨は14日に暴風雨と化していきました……

 大分県は北部・西部・南部がそれぞれ福岡県・熊本県・宮崎県に接し、東側は海に面しています。全体的には温暖な瀬戸内海気候ですが、日田市や玖珠郡などは寒暖の差が激しく、夏は35度以上となって日本の最高気温を記録することもあるのに対し、冬は氷点下まで冷え込み雪も降ります。九重連山や由布岳の辺りは天ケ瀬温泉や湯布院温泉、東の海側には鉄輪温泉、別府温泉など、泉質がトップクラスの有名温泉がズラリと揃っています。源泉数と湧出量は日本一で、日本有数の温泉療養地、観光地として親しまれてきました。近年は温泉に憧れて移住する人もいるほどの人気ぶりです……

 奈良県は大阪府、京都府、三重県、和歌山県に囲まれた内陸の土地で、海には面していません。北部は500~600mの低い山地が奈良盆地を囲み、大和川が流れています。南部には吉野山近くの吉野川(紀の川)や十津川が流れ、中央付近から南部にかけて1000m~1900mの高山地帯として険しい山々が連なり、ニホンカモシカやツキノワグマが生息しています。
 古墳時代(300~592年頃)、飛鳥時代(592年~710年)、奈良時代(710年~794年)に中央政府が置かれていた奈良には古墳群が数多く発見されています……

 奈良県は大阪府、京都府、三重県、和歌山県に囲まれた内陸の土地で、海には面していません。北部は500~600mの低い山地が奈良盆地を囲み、大和川が流れています。南部には吉野山近くの吉野川(紀の川)や十津川が流れ、中央付近から南部にかけて1000m~1900mの高山地帯として険しい山々が連なり、ニホンカモシカやツキノワグマが生息しています。
 古墳時代(300~592年頃)、飛鳥時代(592年~710年)、奈良時代(710年~794年)に中央政府が置かれていた奈良には古墳群が数多く発見されています……

 「日本三大暴れ川」の一つ利根川が流れる千葉県では、氾濫により過去にたびたび洪水が発生しています。中でも明治43年(1910年)8月の「明治43年関東大水害(庚戌 かのえいぬの大洪水)」は、明治最大の被害をもたらした大洪水として知られています。
 関東地方は梅雨前線の通過にともない8月5日から激しい降雨となり、翌日には利根川と江戸川が増水しました……

 千葉県の過去に起こった自然災害の中で、今回は大きな地震を2つ取りあげます。
 まずは元禄16年(1703年)11月23日午前0時頃に発生した「元禄地震」です。マグニチュード(以下、M)7.9~8.2の巨大地震で駿河・伊豆、甲府領、小田原藩、房総半島、江戸府内、諸国の合計死者数は1万367人、うち房総半島は6534人という記録が残っています。古文書の記録から最大震度7の地震だったと推測されています。
 地震直後には現在の銚子市、九十九里沿岸、南房総市、館山市、鋸南町に津波が襲来し……

 山形県と秋田県の県境に位置する鳥海山は、山頂に雪が降り積もる姿が富士山に似ていることから別名「出羽富士」と呼ばれています。標高2236mの眼下に広がる素晴らしい眺望と山並みは、さすが「百名山」の美しさです。春には雪解け水が山を下り田畑を潤し、人々に多くの恵みを与えてきました。4月は水芭蕉やスミレサイシン、5月はムラサキヤシマオツツジやミネザクラ、シラネアオイなどの可憐な花が咲き、登山の人々の目を楽しませてくれます……