愛媛県の過去の地震を振り返ると南海トラフ地震(気象庁ホームページ、以下HP 南海トラフ地震とは参照)の影響は避けて通れないことが分かります。愛媛県HP掲載の資料、地域防災計画(資料編)1災害に関する記録にある「愛媛県の地震記録」によれば、天武13年(684年)10月14日の南海トラフ地震と思われる「白鳳地震」で山が崩れ、官舎や百姓の倉、神社が潰れて人や家畜が多数死傷しました……

 愛媛県は面積が5676平方㎞で四国北西部に位置し、瀬戸内海や豊後水道に浮かぶ約200の島々も含まれます。日本最長の半島「佐多岬半島」を含めた海岸線の総延長は約1700㎞に及び、リアス式海岸の地形を生かして養殖が盛んです。徳島県から愛媛県まで四国中央部を東西に走る四国山地は愛媛県の南側に当たり、西日本最高峰の石鎚山(標高1982m)もそびえています……

 滋賀県の第1回目は過去の水害に関する記事でした。今回は滋賀県付近で発生した地震について見ていきたいと思います。記録に残るもっとも古いものは貞元1年(976年)の山城(京都府南部)、近江(滋賀県)で発生したマグニチュード(以下、M)6.7以上の地震です。死者は50名以上で家屋全壊が多く、京都の寺社でも倒壊した所が多かったようです(彦根地方気象台 滋賀県に被害をもたらした地震参照)。文治1年(1185年)の地震はM7.4と規模が大きく、琵琶湖西岸断層帯の活動とされています……

 滋賀県は日本のほぼ中央に位置し、総面積4017.38平方㎞のうち約半分の2044.64平方㎞が林野面積です(滋賀県ホームページ、以下HP 県内市町のデータ参照)。1000m級の山々に囲まれた盆地で海には面していませんが、約1/6の面積を日本最大の湖である琵琶湖が占めています。人口は140万8669人(令和4年1月1日現在)と、全国で26位です……

 茨城県ではマグニチュード(以下、M)5~6の地震は断続的に発生していますが、M7.0以上の地震は数十年間発生していません。政府の地震調査研究推進本部のホームページ(以下、HP)茨城県の地震活動の特徴によれば、同県に被害を及ぼすのは、海で発生する地震(関東地方東方沖合や相模湾から房総半島南東沖のプレート境界付近で発生する地震)と、陸で発生する地震で、特に県の南西部では地震活動が活発だとのことです……

 茨城県は、北部が福島県、南部は利根川を境にして千葉県に接し、東は太平洋、西は栃木県と埼玉県に面しています。また、県内最高峰の八溝山(やみぞさん 1022m)から南下して筑波山に至る八溝山地や、宮城県から170㎞にも広がる阿武隈山地の山々、高笹山・花園山・和尚山が北側に連なっています。中央部からは関東平野の一部である常総台地が広がり、琵琶湖の次に大きい湖、霞ケ浦があります……

 近年は日本各地で観測史上1位を更新する大雨となることが珍しくありません。平成26年(2014年)7月30日から発生した「平成26年8月豪雨」は、台風11号と12号が次々と日本各地に接近・上陸し、加えて前線が日本付近に停滞したため広い範囲で猛烈な雨が降りました。8月1~5日にかけて四国の太平洋側では総降水量が8月の月降水量平年値の2~4倍の1000mm以上となり、8月7~11日には四国から東海地方で総降水量が500~1000mmとなりました……

 広島県は中国地方の中央に位置し、瀬戸内海沿岸部は年平均気温が15度前後と温暖な気候で年平均降水量は約1000mmなのに対し、山間地帯は10度前後と寒く、降水量は約2000mm以上と雨が多いのが特徴です。
 県の72%が林野面積となっており、山間部の地質は花崗岩・花崗班岩が主になっています。花崗岩は風化が進むと砂質土状の「まさ土」となり脆く崩れやすくなることで知られていますが、県内ではすでに「まさ土」となっている箇所も少なくありません……

 福井県では、昭和20年(1945年)7月12日に敦賀空襲があり敦賀市の約7割の4119戸が焼失し、さらに1週間後の19日の福井空襲では865トンの焼夷弾が落とされて市街地は8割以上も損壊し、2万戸以上が焼失する被害を受けました。福井城周囲約3kmは焼け野原になり、空襲の犠牲者は1576人、重軽傷者は6419人にのぼりました。悲しみの中、皆で力を合わせて復興に向けて頑張っていた3年後の昭和23年(1948年)6月28日、福井地震が発生します……

 この冬は強い寒気がたびたび流れ込み、日本海側や北陸では大雪や猛吹雪となっています。福井県は過去に何度か大雪に見舞われており、その代表的な災害が通称「三八豪雪」と「五六豪雪」です。
 日本は冬になると大陸北東部からの冷たい空気が高気圧として日本列島へ押し寄せ、一方日本上空は西に低気圧が発達する「西高東低の気圧配置」つまり「冬型の気圧配置」となります。気象庁ホームページ・災害をもたらした気象事例「昭和38年1月豪雪」によれば、昭和37年(1962年)12月~昭和38年(1963年)2月は冬型の気圧配置が続く中で前線が通過したために降雪量が多く、1月31日には福井市で福井地方気象台観測史上最高の213cmの積雪となりました……

 1944(昭和19)年12月7日、駿河トラフと南海トラフ沿いを震源とするマグニチュード(以下、M)7.9の大規模な地震が発生しました。昭和東南海地震です。三重県から静岡県まで震度6弱の地震で、伊豆半島から紀伊半島にまで津波が起こりました。
 発生した時間帯が昼の1時であったため学校や勤務先(軍需工場など)で亡くなる方が多く、全体の犠牲者は1223名と言われています。しかし戦争中に発生した地震ということもあり、被害の全容は分かっていません……

 三重県は紀伊半島の東側に位置し、愛知、岐阜、滋賀、京都、奈良、和歌山といった県と、伊勢湾、太平洋に接する南北に長い県です。
 大きく5つのエリアに分かれ、鈴鹿市、四日市市のある北勢エリアは名古屋へのアクセスが良く、自然も豊かで住みやすい人口が多い地域です。また名張市、伊賀市がある伊賀エリアは忍者の里として伊賀流忍者博物館や上野城跡といった見どころが多く、手裏剣打ちなどの珍しい忍者体験ができます……