「防災道の駅」、中部ブロックの例

「道の駅」は、地方自治体と道路管理者が連携して設置し、国(国土交通省、制度開始時は建設省)により登録されるもので、商業施設や休憩・宿泊施設、地域振興施設などが一体となった道路施設。同制度は1993年に発足している。
 当時の社会的な背景として、長距離ドライバーが増え、女性や高齢者のドライバーが増加するなかで、道路交通の円滑な「ながれ」を支えるため、一般道路にも安心して立ち寄れ、利用できる快適な休憩のための「たまり」空間のニーズが高まっていることがあった……

東京下町の低地の地下の埋没谷形状(産総研資料より)

 国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下「産総研」)地質情報研究部門の研究グループ(中澤 努・研究グループ長)が、東京都心部の地下数十メートルまでの地質構造を3次元で立体的に見ることができる次世代地質図「3次元地質地盤図~東京23区版~」を完成させ、去る5月21日から、ウェブ上で公開している。
  従来の平面の地質図では都市部の地下の地質構造を的確に表現することはむずかしかったが、今回、5万地点に及ぶ大量の調査データを独自に開発した3次元モデリング技術で解析することで、東京都心部の詳細な地下地質構造を立体的に可視化した……

千葉県-イワシのだんご汁

 「日本三大暴れ川」の一つ利根川が流れる千葉県では、氾濫により過去にたびたび洪水が発生しています。中でも明治43年(1910年)8月の「明治43年関東大水害(庚戌 かのえいぬの大洪水)」は、明治最大の被害をもたらした大洪水として知られています。
 関東地方は梅雨前線の通過にともない8月5日から激しい降雨となり、翌日には利根川と江戸川が増水しました……

 2019年台風19号災害での長野県被災地支援からアイデアが生まれたという体験型アミューズメントパーク『nuovo(ノーボ)』。平時を楽しみ有事に備える日本初の施設で、『nuovo』とは「農業」+「防災」=「農防」だという。『nuovo』を展開する一般財団法人「日本笑顔プロジェクト」(長野県上小布施)では、47都道府県にこの体験型アミューズメントパークを展開し、有事の際には、全国ネットワークから最適に支援を行う体制を整える計画をスタートさせている……

防災・減災が主流となる社会の実現に向けた取組方針

 国土の利用、開発、保全など総合的な政策について審議する国土交通省の国土審議会「国土の長期展望専門委員会」で、「2050年を見据えた今後の国土づくり」の方向性について検討が行われ、その結果とりまとめが去る6月15日、公表された。「コロナ禍も契機としたデジタル世界の到来」は、地方にとっては再生の好機となるとし、創意工夫によりデジタルとリアルを融合し地域に実装することで、人口減少下でも安心して暮らし続けられる多彩な地域・国土の構築をめざす、としている……

 防災士研修センターは「防災士制度」発足以来、全国各地で年間80回以上の研修を実施し、自治体や企業。個人でご参加された多くの受講生から高い評価と信頼を頂いております。防災士研修受講修了者のうち、約半数の方が当センターの研修を受講されています……

国は新たな防災・減災、国土強靭化をめざす取組みとして、5つの有識者会議(以下、「WG=ワーキンググループ」)――「デジタル・防災技術WG(未来構想チーム)」、「デジタル・防災技術WG(社会実装チーム)」、「事前防災・複合災害WG」、「防災教育・周知啓発WG(防災教育チーム)」、「防災教育・周知啓発WG(災害ボランティアチーム)」でのそれぞれの検討結果を去る5月25日、同時公表した。経済財政運営の指針「骨太方針」へ反映させ、今後5~10年での実現をめざすものとなる……

 女性の社会参画を支援するNPO法人「輝くママ支援ネットワーク『ぱらママ』」(岡山市)は、医療的ケアが必要な子どもの家族(医ケア児家族/医療的ケアが必要な子=生きるために日常的な医療的ケアと医療機器(気管切開部の管理、人工呼吸器の管理、吸引、在宅酸素療法等)が必要な子)の避難アシスト事業を進めている……

 政府は去る6月11日、「2021年版防災白書」を閣議決定・公表した。白書はわが国の防災の方向性を知り、豊富な資料・データを活用できる法定報告書で、特集(全3章で構成)と1~3部、附属資料で構成されている。
 巻頭特集は、「新型コロナウイルス感染症の影響下における災害対策」で、新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえた避難所の対策、新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえた物資の確保など、感染状況を踏まえた防災対策を今後も維持・向上していく必要があるとした……

開館した「みやぎ東日本大震災津波伝承館」

 宮城県石巻市の「石巻南浜津波復興祈念公園」内に「みやぎ東日本大震災津波伝承館」が6月6日、開館した。伝承館は、東日本大震災の記憶と教訓を後世に伝える祈りの場として国などが整備した祈念公園の中核的施設として位置づけられている。石巻南浜津波復興祈念公園は去る3月28日に開園し、伝承館もこれに合わせて開館予定だったが、宮城県での新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、開館を見合わせていた……