寺田寅彦(1878年〜1935年)は、わが国有数の物理学者、地震学者、そして夏目漱石とも接点を持つ随筆家として明治中期から昭和初期を生きた人物である。とくに災害・防災について、いまで言う“アウトリーチ(” 研究成果の社会実装化活動)の先駆者として知られる……


 5年ほど前、NTT東日本による調査結果(2017年12月)から、公衆電話を使った経験のない小学生が8割を超えることが明らかになり、社会的な話題となった。公衆電話は、停電や災害などの緊急時に重要な通信手段となるが、携帯電話やスマートフォンの普及により、利用機会や設置台数は減少傾向にある……

 ペット保険シェアで知られるアニコム損害保険株式会社が、2022年12月、ペット防災専門の情報サイト『どうぶつ防災図鑑』をオープンしている。
 災害時にもっとも守らなくてはならないのは、命。それは人もペットも同じで、万が一のときに「ペットを置いて自分だけ避難はできない」と飼い主とペットどちらも被害にあってしまう、あるいは泣く泣くペットを置いていく…そうした事態を少しでも減らしたいもの……


 法律関連出版物、各種データベースを提供する第一法規株式会社(東京都港区)が、『公民館における災害対策ハンドブック 第3版』を昨年12月23日に発刊した。公民館に求められる平時の防災対策だけでなく、災害対策に備えて事前に準備すべき事項、避難所運営等の対応について、場面ごとにポイントをわかりやすく解説した1冊……


 本年2023年は、首都圏に甚大な被害をもたらした1923年関東大震災から100年にあたる。本紙は直近記事で「関東大震災から100年」を特集した(2023年1月4日付け~)。過去の大災害から学び、地震・津波を含む大規模複合・都市災害の様相を呈した関東大震災の再来に想像力をもって備えるために、本年は通年で各種啓発イベントが行われることになる……

 「武庫女×鳴尾連合自治会 第4回 防災勉強会」(主催=武庫川女子大学 教育研究社会連携推進室)が去る12月10日、武庫川女子大学中央キャンパス(兵庫県西宮市)で開催された。今回が4回目の防災勉強会で、一般参加者などを含め約55人が参加した。東日本大震災被災地の支援・復興に関わる人たちの活動を通して、これからの地域防災について考えていくことが開催趣旨……

 ひょうご安全の日推進県民会議を事業主体とする「防災100年 えほんプロジェクト」が今秋立ち上がっている。2022年に創設20周年を迎えた阪神・淡路大震災記念「人と防災未来センター」(神戸市)を中心とする「防災絵本100年計画事業」第1期(2022・23年度)の絵本制作等業務の一環で、「災害語り継ぎ」のための防災絵本を創作し、アンデルセンやグリム童話集に匹敵する絵本集として世界に発信するため、各国語に翻訳された数百冊からなる防災絵本集を100年継続させて制作していくことが目標だ……


 日本人2人を含む150人超が死亡した10月29日夜のソウル・梨泰院群集事故は、わが国でも大きな衝撃をもって受け止められたのと同時に、改めてわが国で2001年月21日に兵庫県明石市での花火大会で発生した明石歩道橋事故を思い起こさせた……


 滋賀県が啓発カード集「しが防災プラスワン~女性の視点と多様性~」(Ver.1)を去る6月に作成・公表している。これまで防災対策は健常な男性の視点で考えられがちだったが、女性をはじめ多様な人たちの立場・視点で考える必要があることから、防災対策において見落としがちな課題とその対応策について学び、これからの防災対策を考える趣旨だ……


 「ぼうさいこくたい2022」(第7回 防災推進国民大会2022 in兵庫)(主催=防災推進国民大会2022実行委員会)が去る10月22日・23日、人と防災未来センター、JICA関西、IHDセンタービル(兵庫県神戸市中央区)で開催され、多くの登壇者、出展者、一般市民、親子連れが参加した(一部オンライン)……

 公益財団法人地域創造基金「さなぶり」(宮城県仙台市)は、一般財団法人日本民間公益活動連携機構(東京都千代田区、英文名:Japan Network for Public Interest Activities、略称:JANPIA)が実施する休眠預金事業の2021年度資金分配団体として「女性のエンパワメントで高める地域の防災力:リーダー育成事業助成プログラム」の助成先公募を行い、外部有識者による審査会を経て、全国8府道府県、8団体に対し総額2.2億円の助成を決定した……