タイガー魔法瓶が100周年記念モデルとして発売

 熱制御テクノロジーで世界をリードするタイガー魔法瓶株式会社(大阪府門真市)は同社創業100周年記念モデルとして、関東大震災から100年の節目にもあたる本年の「防災の日」の前日である2023年8月31日、新聞紙一部があれば電気がなくてもごはんを炊ける「魔法のかまどごはん」を発表、公式オンラインストアで予約受付を開始していたが、発売日の10月20日を期して予約分の発送・発売を開始している。

P6 1 タイガー魔法瓶「魔法のかまどごはん KMD A100」(タイガー魔法瓶HPより) - 新聞紙でごはんが炊ける<br>「魔法のかまどごはん」
タイガー魔法瓶「魔法のかまどごはんKMD-A100」(タイガー魔法瓶HPより)

 「魔法のかまどごはん」は、被災後ライフライン復旧までの間に電気やガスを使わなくても、比較的手にしやすい新聞紙の一部さえあれば、簡単に「炊きたて」のごはんが食べられる製品で、普段はアウトドアグッズ・キャンプなどでも活用できる。

 同社創業の年である1923年は、関東大震災が発生した年であり、奇しくもその関東大震災で商店に保管されていた虎印魔法瓶100本すべてが無傷で残ったとして同製品が注目を集めた年でもあったという。祖業である魔法瓶は、創業者の「母親が淹(い)れてくれたような温かいお茶が飲みたい」という思いから生まれ、それ以後家庭に「温もり」と「幸せな団らん」を届けるべく様々な製品を世に送りだしてきた。

 また、「魔法のかまどごはん」は同社内でのチャレンジや取組みを促し、50年後、100年後の事業の屋台骨を新たに担うような新奇性、成長性にあふれるビジネスを創生する「シャイニング制度」による社内公募から生まれた製品だという。

 製品の特長として、
①燃料は新聞紙(新聞紙一部・3合なら36ページ分)で炊ける、
②炊き方が簡単(かまど下部の2つの穴に交互に新聞紙を入れ、火をつける繰り返しで火かげんを再現、
③片付けらくらく(すすがついたなべは、水で濡らしたスポンジで拭くだけ)、
④収納時はコンパクト(収納時は高さ約18cmに収まる)
などがある。
 白米3合を炊飯する場合、吸水時間は夏場約30分、冬場約40分、炊飯時間約20分、蒸らし時間約15分。炊込みごはんも炊飯可能。

P6 2 「魔法のかまどごはん」の使い方(タイガー魔法瓶HPより) - 新聞紙でごはんが炊ける<br>「魔法のかまどごはん」
「魔法のかまどごはん」の使い方(タイガー魔法瓶HPより)

 タイガー魔法瓶は「魔法のかまどごはん」により、エネルギー不足や環境負荷といった社会課題にも貢献し、もしものときにも「炊きたて」のごはんが食べられる環境を提案し、顧客の「幸せな団らん」をサポートしていきたいとしている。

タイガー魔法瓶:オンラインストア

〈2023. 11. 04. by Bosai Plus

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