![避難所環境で、<br>赤ちゃん連れも過ごしやすい<br>赤ちゃん用簡易コット<br>「ベビーにこっと」 P6 1 赤ちゃん用防災グッズ「ベビーにこっと」 - 避難所環境で、<br>赤ちゃん連れも過ごしやすい<br>赤ちゃん用簡易コット<br>「ベビーにこっと」](https://www.bosaijoho.net/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6-1_%E8%B5%A4%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E7%94%A8%E9%98%B2%E7%81%BD%E3%82%B0%E3%83%83%E3%82%BA%E3%80%8C%E3%83%99%E3%83%93%E3%83%BC%E3%81%AB%E3%81%93%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%80%8D.jpg)
コンビ株式会社の100%子会社で、子どもとの外出支援事業・保育事業を行うコンビウィズ株式会社(東京都台東区)は、関東大震災から100年を迎えるにあたり、当時の被災エリア・本社所在地の東京都台東区へ避難所で赤ちゃんのためのスペースが確保できる段ボール製簡易コット(コット:赤ちゃんを寝かせるための小さなベッド)を150床分寄贈、去る7月、台東区役所で寄贈式を行った。
台東区は、100年前の関東大震災の被災エリアであり、日頃から区民の防災意識向上を図って、備蓄の充実の大切さを発信している。台東区では、今回の段ボール製簡易コットの寄贈品は台東区の指定防災備蓄倉庫に保管され、災害発生時に各避難所へ配布のうえ赤ちゃん連れの親子に使用してもらうことを想定しているという。
コンビ調べでは、避難指示発令後、52%の親子が「すぐには避難所に行かない」と回答。86%が赤ちゃんを連れて避難所で過ごす場合、赤ちゃんが騒いだり泣いたりすることを「不安」と感じているからだ。
また、内閣府の男女共同参画局では、都道府県防災会議の委員に占める女性の割合を、2025年までに30%にするという目標に対し、2022年12月31日時点では全国平均11.1%にとどまっているなど、防災対策に携わる女性担当者の割合が少ない現実があり、子育て世帯視点の避難所づくりが全国各地へ浸透するまでに、時間を要している課題と考えられる。
![避難所環境で、<br>赤ちゃん連れも過ごしやすい<br>赤ちゃん用簡易コット<br>「ベビーにこっと」 P6 2 段ボール製簡易コットの「こだわり」 - 避難所環境で、<br>赤ちゃん連れも過ごしやすい<br>赤ちゃん用簡易コット<br>「ベビーにこっと」](https://www.bosaijoho.net/wp/wp-content/uploads/2023/08/P6-2_%E6%AE%B5%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E8%A3%BD%E7%B0%A1%E6%98%93%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%81%93%E3%81%A0%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%80%8D.jpg)
そこでコンビウィズでは、赤ちゃん連れも過ごしやすい避難所環境を整えるための防災グッズ、赤ちゃん用簡易コット「ベビーにこっと」を開発し、地域貢献の一環として、台東区へ寄贈した。全国各地の避難所運営においても「赤ちゃんを安心して受け入れられる環境づくり」の視点を意識づけるきっかけとしたい意向だ。コンビウィズでは今後も「赤ちゃんに優しい避難所」環境を全国各地へ拡げられるよう、2025年末までに全国自治体への導入をめざし、引き続き積極的に取り組んでいくとしている。
〈2023. 08. 16. by Bosai Plus〉