P3 4 備蓄セット イメージ - 備蓄品の死角―下着・サニタリー用品

被災生活への想像力、男女共有を

「被災時は入浴ができない可能性が高い」が……
72.8%が「下着を備蓄する発想がない」

●被災時、女性だけではなくすべての人が直面する課題 “下着汚れ”

 本紙は11月15日付け記事で、「滋賀県が啓発カード集『しが防災プラスワン~女性の視点と多様性~』を紹介した。これまで防災対策は健常な男性の視点で考えられがちだったが、女性をはじめ多様な人たちの立場・視点で考える必要があることから、これからの防災対策を考えるうえで、秀逸な“啓発ツール”だと評価したからだ。
 本稿はその第2弾とも言えるが、サニタリー用品「アミーライナー」を企画・販売するアミー株式会社(amiee/東京都港区)が、11月19日「備蓄の日」(東京都による制定。「1年に1度はびち(1)く(9)の確認」のゴロ合わせ)に際し、必要物品でありながら備蓄品として死角になりがちな「下着・サニタリー用品の防災備蓄に関するアンケート調査」結果を公表したので紹介したい。

 アミー社による調査は、2022年9月の静岡豪雨でライフラインが止まり、断水が解消されるまでに約2週間かかった静岡県清水区へ、同社が開発した下着汚れ防止に役立つフェムテックプロダクト(サニタリー商品)である「おりものシート」(布製かつ使い捨てができるうえエコタイプな「アミーライナー」)を寄付し、その際に10~70代の男女162名(女性151名/男性11名)にアンケートを実施、その結果をまとめたもの。
 アミー社は、日本各地で発生したこれまでの災害から、下着の洗濯や替えが困難になる「下着汚れによる衛生問題」が浮き彫りになっているとし、2020年7月の熊本豪雨や2022年9月静岡豪雨の被災地へ災害時にも役立つ下着汚れ防止のパンティライナー「アミーライナー」を支援物資として寄付し、入浴困難な被災生活が少しでも安心で衛生的な状況になるよう取り組んできた。そして、昨今のフェムテック分野での注目度から被災時の「女性の生理」には目が向けられてきたが、アミー社では寄付活動を通じて、入浴やシャワーが困難な状況において、女性のみならず被災したすべての人びとが直面する課題があることを実感したという。

P3 2a 「心配ですか?」 - 備蓄品の死角―下着・サニタリー用品
P3 2b 「備蓄していますか?」 - 備蓄品の死角―下着・サニタリー用品
P3 2c 「下着の備蓄」 - 備蓄品の死角―下着・サニタリー用品
P3 2d 「備蓄しているサニタリー用品」 - 備蓄品の死角―下着・サニタリー用品

●「下着・サニタリー用品」及びデリケートゾーントラブルに関するアンケート調査

 以下、アミー社まとめのアンケート調査結果より――

○85.8%が「被災時の下着汚れやデリケートゾーントラブルを心配している」と回答
 85.8%もの人が「被災時の下着汚れやデリケートゾーントラブル(ムレやかゆみ、臭いなど)が心配」と回答。「下着やサニタリー用品の備蓄の必要性に気づいていなかった」というコメントも寄せられ、アンケートに回答することで備蓄への意識が高まったという声も寄せられた。
○約60%が「災害備蓄(水・食品など一般備蓄)をしている」が、「下着の備蓄」は約20%
 災害用品の備蓄について、「普段から備蓄している」との回答が59.3%だったのに対し、「下着を備蓄している」は23.5%に留まる。
○72.8%が「下着を備蓄する発想がなかった」。「7日分以上の下着を備蓄」は14.6%
○サニタリー用品のうち、女性の生理を想定した備蓄の意識は高まりつつあり、51.5%が
「生理用ナプキンを備蓄」と回答

 アミー社では、被災地・被災状況をめぐる各種研究論文から、「被災時は入浴ができない可能性が高い」ことを念頭に備蓄をすることが大切であり、「下着や下着汚れを防ぐサニタリー用品の備えは必須」としている。

P3 3 amiee 生理用ナプキン - 備蓄品の死角―下着・サニタリー用品
P3 4 備蓄セット イメージ - 備蓄品の死角―下着・サニタリー用品

アミー:下着・サニタリー用品の備蓄状況に関するアンケート調査の結果

〈2022. 12. 01. by Bosai Plus

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