子ども版「ムーンショット」
――夢を広げる“未来の消防車”
モリタの「第16回 未来の消防車 アイデアコンテスト」に
小学生の“ムーンショット”アイデア応募多彩!
本紙は本年2月15日付け記事「ムーンショット――明日の、30年後・50年後の防災はいかに」で国のプロジェクト「ムーンショット型研究開発」を取り上げた。「ムーンショット」とは、米国の宇宙船アポロ11号が1969年に月面着陸に成功したことを指し、困難なプロジェクトへの挑戦を「ムーンショット」と称えたことにちなむ。それからちょうど50年を経たタイミングで、日本でもこれに便乗して、“破壊的”な研究開発プロジェクトを国が支援しようというものだ。
この「ムーンショット」の消防版、かつ小学生版とも言えるのが、株式会社モリタホールディングスの「未来の消防車アイデアコンテスト」かもしれない。はしご車、消防ポンプ車などの開発・製造・販売でおなじみの「モリタ」はわが国の消防車のトップメーカーとして私たちの生活の安全に向けていろいろな社会貢献事業を行っている。
その一環でモリタでは、創業記念日である4月23日を期して、「第16回 未来の消防車アイデアコンテスト」の入賞作品を発表した。
![モリタ「未来の消防車」<br>アイデアコンテスト P5 1 第16回「未来の消防車 アイデアコンテスト」(ロゴより) - モリタ「未来の消防車」<br>アイデアコンテスト](https://www.bosaijoho.net/wp/wp-content/uploads/2021/05/P5-1_%E7%AC%AC16%E5%9B%9E%E3%80%8C%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%AE%E6%B6%88%E9%98%B2%E8%BB%8A-%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88%E3%80%8D%EF%BC%88%E3%83%AD%E3%82%B4%E3%82%88%E3%82%8A%EF%BC%89.jpg)
同コンテストは、全国の小学生を対象に夢のある「未来の消防車」をテーマとした作品を募集するもの。各種災害が多発する昨今、小学生が「防災について考える」機会となり、また想像力を育てて「チャレンジすること」の楽しさを知ってもらうため、毎年開催されている。
今回のコンテストには全国の小学生から1810点の応募があり、審査の結果、7点の入賞作品を選出、最優秀賞に千葉県流山市在住の小学4年生(10歳、応募当時)、永井文人(ながい あやと)さんの作品が選ばれた(左画像参照)。永井文人さんには、モリタオリジナルグッズプレゼント(入賞者にも)のほか、モリタ三田(さんだ)工場(兵庫県三田市)での工場見学招待が予定されている。
![モリタ「未来の消防車」<br>アイデアコンテスト P5 2 「未来の消防車コンテスト」最優秀賞に選ばれた永井文人さんの作品 - モリタ「未来の消防車」<br>アイデアコンテスト](https://www.bosaijoho.net/wp/wp-content/uploads/2021/05/P5-2_%E3%80%8C%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%AE%E6%B6%88%E9%98%B2%E8%BB%8A%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88%E3%80%8D%E6%9C%80%E5%84%AA%E7%A7%80%E8%B3%9E%E3%81%AB%E9%81%B8%E3%81%B0%E3%82%8C%E3%81%9F%E6%B0%B8%E4%BA%95%E6%96%87%E4%BA%BA%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E4%BD%9C%E5%93%81.jpg)
永井文人さんは「がんばって描いたところ」として、「山火事のニュースを見て、ヘリコプターでの消火で水が散ってしまったり、近づきすぎると、火の勢いをましてしまうことをしりました。なので、雪玉を作って遠くまで飛ばせたらと思いました。また、AIを使って、積んでいく道具を組み換えられるようにできたら、色々な所に、1つの消防車で行けるようになって便利じゃないかと思いました。消防士さんたちは、車内で消火活動できるので、安全に消火できると思いました」としている。
>>モリタホールディングス:「第16回 未来の消防車アイデアコンテスト」結果発表
〈2021. 05. 04. by Bosai Plus〉