関西大学高槻ミューズキャンパス内に設置された「災害マンガ・絵本コーナー」

 関西大学高槻ミューズキャンパスでは、学生ならびに地域への防災啓発の取組みとして、本年7月、「災害マンガ・絵本コーナー」を構内の地域開放エリア「安全ミュージアム」内に設置した。

 過去の災害を忘れず、教訓として未来に生かしたい、という強い想いを込め、学生、地域住民に防災への意識向上を促し、地域防災力アップをめざす趣旨だ。

 関西大学はわが国の防災学の第一人者である河田惠昭・京都大学名誉教授を社会安全研究センター長・特別任命教授に招くなど、社会安全・危機管理に力を入れている。

 同大学近藤誠司・社会安全学部准教授の最近の研究によれば、災害マンガは災害の実像や被災することのリアリティを伝承するポテンシャルを有するという。

 近藤准教授は「災害マンガは登場人物の心情をリアルに伝えることにおいて、極めて表現の自由度が高いメディア。伝承メディアとして有効に活用していくにはまだ課題もあるが、災害によって何が失われたのかを実感することができる点は、特筆すべき特性である」と分析している。

 現在、配架書籍は20冊程度と小規模だが、今後順次追加していく予定。

>>関西大学:高槻ミューズキャンパス内に「災害マンガ・絵本コーナー」を設置

〈2019. 08. 17. by Bosai Plus

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