埼玉県「いがまんじゅう」

 戦後の混乱期だった1947年(昭和22年)9月14日~15日、利根川流域の1都5県(東京、群馬、埼玉、栃木、茨城、千葉)を猛烈な雨を伴う台風が襲いました。有名な「カスリーン台風」です。全国で1100人の犠牲者が出たほか、家屋浸水30万3160戸、家屋の倒半壊3万1381戸と台風としては破格の被害規模となりました……

片倉高校防災訓練

 都立片倉高等学校(門馬 誠・学校長)は片倉台地域の住宅団地開発と同時期の1972年(昭和47年)開校で、48年目になる普通科と造形美術コースを有する特色のある高校(共学)である。この片倉高校で、4月9日に入学したばかりの1年生319人を対象とする宿泊防災訓練が去る4月19・20日、同校教育の一環として実施された……

片倉台自治会「行動順序カード」訓練

 片倉台自治会は、2015年4月に都内初の中核市となった人口56万人の八王子市の南東部に位置し、1970年代に開発が始まった戸建て住宅団地の自治会である。1545世帯4198人(2018 年9月調査)を擁し、住民の高齢化率は40%を超えている。住宅は新築・リフォームが進むが旧耐震建築住宅は約45%(2018年5月13日住民アンケート)700戸あり……

福井市の障がい者用防災スカーフ

 福井市が、外見からは障がいのあることがわかりにくい人が、周囲に支援や配慮が必要であることを伝えるための「障がい者用防災スカーフ」を、災害援助に活用するために制作した。防災スカーフは、市内の事業者や市民の善意・寄付などによって制作・配布が実現したことから、いろいろな主体が協働した成果として注目されている……

「備蓄食品の収納テクニック」より

 農林水産省は去る3月7日、各家庭で食料の備蓄に無理なく取り組むための啓発ガイド「災害時に備えた食品ストックガイド」と「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」(いずれも冊子)を制作して公表、また、「家庭備蓄ポータル」を立ち上げた……

飲食店のためのハラル対策ハンドブック

 わが国の外国人受け入れの本格化、インバウンド観光の活性化に伴い、災害時の外国人支援が大きな課題となっている。「やさしい日本語」の活用や防災啓発の動きが活発だが、とくに在住外国人が増え、在留が長期化することで、逆に防災での彼らの主体的な役割が期待されることにもなる……

首相官邸HPより「新元号は『令和』(れいわ)に決定」

 平成の時代を災害・防災の分野から見れば、なんと言っても阪神・淡路大震災(1995年/平成7年)、東日本大震災(2011年/平成23年)が起こった元号として特筆されるだろう。後世、災 害史的な視点では、阪神・淡路大震災後の日本列島でいよいよ地殻変動が本格的に始まった時代と評価されるかもしれない。
 余談だが、85歳になられる現天皇がこの5月1日に退位、59歳の皇太子が即位することになる が、もし天皇85歳退位が前例になるとすれば、新天皇の『令和』は26年間で決まりということになる……

JVOAD:「第4回-災害時の連携を考える全国フォーラム」(JVOAD-HPより)

 特定非営利活動法人「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク」(JVOAD)が来たる5月21日~22日の2日間、「第4回 災害時の連携を考える全国フォーラム」を東京都墨田区の国際ファッションセンターで開催する。
 今回のフォーラムでは、連携・協働をベースに「災害支援の文化を創造する」をメインテーマとして掲げ、災害時に直面した課題に対して解決につなげていくための提言・啓発、その礎を生み出すことを趣旨としている……

パナソニックの『防災持続力を備える家』イメージ

 大手住宅メーカー・パナソニックホームズ株式会社は先ごろ報道関係者を集めて、同社が開 発した「防災持続力を備える家」の強度を証明する実験を行った。
クレーンに吊るされた直径1m・重さ1トンの鉄球を勢いをつけて思い切り住宅の骨組みにぶ つけるという実験で……

 九州電力グループのニシム電子工業(福岡市)が、災害時の活用をめざして電源やくみ取り 不要の移動式水洗トイレ「TOWAILET(トワイレ)」を開発した。微生物による汚物分解などの 独自技術で洗浄水の無臭化・再利用を実現し、災害時に上下水道が停まっても、清潔にストレ スなく使えるので、災害時のトイレ問題の解決に大きな可能性を持つ……

WASHハウスが開発した災害時用ランドリー車

 コインランドリー事業を手掛けるWASHハウス(本社:宮崎市)は去る3月28日、宮崎市の宮崎観光ホテルで自社開発した災害時用のランドリー車を公開・発表した。大規模災害が起きた時に避難所などへ派遣し、無料で使ってもらおうというもので、同社によれば、移動式ランドリー車の開発は国内で初めて……