福井市が、外見からは障がいのあることがわかりにくい人が、周囲に支援や配慮が必要であることを伝えるための「障がい者用防災スカーフ」を、災害援助に活用するために制作した。防災スカーフは、市内の事業者や市民の善意・寄付などによって制作・配布が実現したことから、いろいろな主体が協働した成果として注目されている……

 復興庁の後継機関として防災庁の設置が議論されているという。災害対策は被災して初めて”足らざるを知る=想定外を知る”という側面があることは確かだが、災害の多いわが国でありながら、その災害対策は後追いの批判はかねてから根強くある。その遠因として縦割りの行政機構、あるいは前例踏襲の発想から抜けられないという陥穽もあるように思える……

《本紙特約リポーター:片岡 幸壱》
 「障害・すべての人のためのインクルーシブ防災 国際フォーラム2018」(主催=国連ESCAP)が去る10月30日、淡路夢舞台国際会議場アンフィシアター(兵庫県淡路市)で開催され、アジア防災会議参加者、学生、一般などを含む約70人が参加した……