災害科研推薦の教職員や学生に対し、
防災士養成研修講座の受講機会を提供

東北大学災害科学国際研究所と東北福祉大学は、防災活動の人材育成に関する協定を去る7月7日、締結した。
東北福祉大学国見キャンパスで行われた締結式には、東北大学災害科学国際研究所から越村俊一所長(災害ジオインフォマティクス研究分野)と佐藤健教授(防災教育実践学分野)、佐藤翔輔准教授(防災社会推進分野)、佐藤功事務長が、東北福祉大学からは千葉公慈学長と阿部裕二副学長、阿部靖彦法人本部統括部長が出席のもと、千葉学長と越村所長が協定書へ署名した。
同協定の目的は、災害科学国際研究所と東北福祉大学が連携・協力し、専門的な知見に基づいた防災意識の高い人材の育成を図って、地域社会の安全・安心に寄与すること。
具体的には、災害科学国際研究所が推薦する教職員や学生に対し、東北福祉大学は主催する防災士養成研修講座への受講機会を提供し、将来の地域防災リーダーとして活躍できる人材の育成に努める。
また、災害時における研究知見の活用や地域防災力の向上に関する意見交換の実施、防災・減災に関する教育プログラムや教材の開発への助言などにおいて、可能な範囲で協力するよう努めることとしている。

■ 「インクルーシブ防災」の研究、防災特化型人工知能(AI)でも連携強化
締結式の挨拶で、千葉東北福祉大学学長は「東日本大震災の教訓を踏まえながら、福祉の視点を大切にした防災リーダーを生み出したい。それに向けて、今回の協定は新たな挑戦の第一歩となる」と期待を述べたいっぽう、越村研究所所長は「福祉の実践の現場で活躍している東北福祉大学と連携することで生まれる化学反応を期待したい。相互に協力し合いながら、次の世代の防災人材育成に貢献していく」と抱負を語った。
連携・協力はとくに、障害者らを含む全ての人に配慮する「インクルーシブ防災」の研究や、防災・減災に関する教育プログラムの開発などでも強化し、将来は災害科学国際研究所が実現を目指す防災特化型人工知能(AI)を、東北福祉大の学生の防災教育などに活用してもらう考え。
災害科学国際研究所ではこれまでも、東北福祉大学の防災士養成研修講座に複数の教員が参加・協力するなど、互いに連携活動を重ねてきたが、今回の協定締結でより一層の連携を図っていくことになる。

ちなみに、東北福祉大学では、学生防災士による「Team Bousaisi」が組織されていて、学内外で防災啓発活動を行っている。東日本大震災時には避難所として約1200人を受け入れたほか、仙台市と災害時に妊産婦らを受け入れる「周産期福祉避難所の運営等に関する協定」を2017年に締結している。
東北大災害科学国際研究所:東北福祉大学と防災活動の人材育成に関する協定締結式を行いました
〈2026. 07. 17. by Bosai Plus〉
