水道料金値上げの波 ―「雨水を使う」という選択
家庭使用水の約8割は“飲用水”ではない?
その割合はトイレ21%、お風呂40%、洗濯16%
デンカアステック株式会社(東京都港区)は、水道料金の値上げやインフラ老朽化が進むなか、「雨水」を生活用水として活用する新しい水インフラを提案している。
ちなみに千葉県では約30年ぶりとなる水道料金の値上げが予定され、約309万人に影響が及ぶ見込みだという。また、日本全体でも、2046年までに約96%の事業体が水道料金の値上げを必要とし、平均約48%の値上げが想定されるなど、水道インフラの維持は大きな社会課題となっている。
こうした背景のなか、同社は「捨てる雨水」を「使える水資源」に変えることで、節水と防災が両立する新たな生活インフラの構築に取り組んでいる。

デンカアステックは、約70年以上にわたる雨どい製造の技術と、雨水の集排水技術を活かし「雨水を生活用水として利用する」という新たな選択肢を提案。「PURE EDEN」はその第一歩であり、循環機能付きできれいな水質の雨水を100リットル貯水可能。日常では、散水やトイレ洗浄水として家庭で使う水の20%を雨水で補い、災害時は無電力でトイレ洗浄することができる雨水タンクだ。

■ 雨水利用の実証事例
<五島列島「赤島」プロジェクト・長崎県>
・水道がない離島(長崎・赤島)で雨水だけで生活できる仕組みを構築。
・「雨畑(集水面 約50㎡)」で雨水を集め、貯水タンク+浄化+IoT監視システムで水を供給
・宿泊施設「赤島の家」に実際に供給
・島の生活用水はほぼ100%雨水(雨水利用が生活の前提)
・大学がシステム化・高度化を支援
<商業施設「コノジナガヤ」雨水プロジェクト・福井県>
最新鋭の雨水利用システムで屋根に降った雨水だけを3600リットル(タンク3つ)のタンクに溜め、飲用レベルに水質を高めてシェアキッチンやトイレ洗浄に利用。IoTによる制御システムで雨水の量を監視し、遠隔制御も可能。常時1日で約200〜300リットルの雨水をトイレの洗浄などに利用
<農家の散水用途・福井県>
畑への散水を目的として雨水を利用。2400リットルを貯水でき、遠隔監視も可能
<トレーラーハウス・石川県>
能登復興に通う職人たちのために用意したトレーラーハウスにもトイレ洗浄用に雨水タンクを設置。雨が降れば無電力で繰り返し使え、災害対策にもなる。

デンカアステック:「雨水を使う」という選択!節水と防災に役立つ「雨水インフラ」
〈2026. 05. 19. by Bosai Plus〉

