P4 1 気象警報等発表区域(二次細分区域)の細分化(奈良市資料より) - 奈良市<br>「実態に近い気象警報等の発表」へ<br>区域細分化

二次細分区域が「奈良市」から「奈良市西部・奈良市東部」に
3月13日(予定)から変更

 奈良市は東西に長い広大な市域を有しており、市街地・平地や丘陵部が中心の「西部」と山間部が中心の「東部」の2つのエリアに大別されるが、従来、気象警報等の発表は、奈良市全域が対象となっているため、地域によっては実際の気象状況と大きく異なる場合が発生しやすくなっている。
 このため、実際の気象状況と異なる警報等の発表が続くことで、気象情報等に基づく避難情報を市から発信しても、避難行動につながらなくなるおそれがあるほか、警報に伴う学校園の臨時休業やイベントの中止などによる市民生活にも影響が及んでおり、市民から警報等の発表エリアを細分化してほしいとの声があがっていた。

P4 1 気象警報等発表区域(二次細分区域)の細分化(奈良市資料より) - 奈良市<br>「実態に近い気象警報等の発表」へ<br>区域細分化
奈良市の旧市街地の東側に存在する奈良盆地東縁断層帯を境として、東部が山間部、西部が低地及び丘陵地等の市街地部
P4 2 二次細分区域の名称 - 奈良市<br>「実態に近い気象警報等の発表」へ<br>区域細分化
二次細分区域の名称

 また、奈良市の防災体制は、警報だけでなく、キキクルや河川水位等の情報も用いて判断しているが、警報発表中には、市全域に対する警戒を緩めることが難しく、効率的な人員配置や柔軟な対応がむずかしい面があった。こうしたことから、奈良地方気象台や気象庁へ要望書を提出して調整を続けていたが、このほど二次細分区域が、「奈良市」から「奈良市西部・奈良市東部」に変更されることが決定されたと発表した。

P4 3 東西境界線付近の町名図(奈良市資料より) - 奈良市<br>「実態に近い気象警報等の発表」へ<br>区域細分化
東西境界線付近の町名図。地形特性の違いから、主な災害リスクは、東部は土砂災害、西部は洪水・浸水害と異なる

▼二次細分区域の変更実施日時(予定)
 本年(2025年)3月13日午後1時00分から(予備日:2025年3月18日午後1時00分)。

 <当日に気象警報等が発表された場合>
 奈良県に発表された気象警報等及び土砂災害警戒情報が変更実施時刻をまたぐ場合は、いったん解除し、変更実施時刻以降に、変更に対応した形で改めて発表される。この際、「解除」電文に実際には解除でない旨が記述される。なお、特別警報の発表が予想されるような状況となった場合、変更実施は延期される。

▼対象となる気象警報等
・ 特別警報:大雨(土砂災害、浸水害)、暴風、暴風雪、大雪
・ 警報:大雨(土砂災害、浸水害)、洪水、暴風、暴風雪、大雪
・ 注意報:大雨、洪水、強風、風雪、大雪、雷、融雪、濃霧、乾燥、なだれ、低温、霜、着氷、着雪
・ 土砂災害警戒情報:大雨警報(土砂災害)の発表後、命に危険を及ぼす土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況となったときに、対象となる市町村を特定して警戒を呼びかける情報
※なお、地震情報については、これまでどおり奈良市全域での運用

P4 4 対象となる気象警報等 - 奈良市<br>「実態に近い気象警報等の発表」へ<br>区域細分化
対象となる気象警報等 *地震情報については、これまでどおり奈良市全域での運用

奈良市:実態に近い警報・注意報の発表のために気象警報等発表区域を細分化

〈2025. 01. 12. by Bosai Plus

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