豪雪地帯の雪対策(克雪・親雪・利雪等)取組みを推進
国立研究開発法人防災科学技術研究所と国土交通省国土政策局が昨年(2023年)12月20日、「雪対策の連携協力に関する協定」を締結した。同協定に基づき、両者は豪雪地帯での雪対策(克雪・親雪・利雪等)の取組みを推進する。
ちなみに、「克雪」とは降雪、積雪に伴う被害や問題の克服。「親雪」とは雪に親しむこと、雪を使って楽しむスノーアクティビティなど。「利雪」とは雪を資源として有効に利活用すること。
日本の国土の約5割を占める豪雪地帯は、毎年の恒常的な降積雪により住民の生活水準の向上や産業の発展が阻害されている。また、昨今では短時間で集中的な大雪や暴風雪の発生により交通の阻害や屋根からの落雪による物的・人的被害のほか、高齢者を中心に除排雪作業中の事故が多発するなどの問題が生じ、豪雪地帯の安全・安心が大きく低下する事態が頻繁に発生している。
連携協力は、豪雪地帯における効率的・効果的な除排雪、自治体に対しての屋根雪下ろし等の省力化・効率化の技術的な相談や助言、広報等を通じての豪雪地帯の状況や魅力の発信、豪雪地帯におけるDXの取組みを推進する。
防災科研:雪おろシグナル~屋根雪事故の軽減にむけた積雪重量分布情報
〈2024. 01. 25. by Bosai Plus〉