P6 1 復興庁、るるぶ「伝承施設ガイド」より 640x350 - 復興庁が<br>「るるぶ『東日本大震災<br>伝承施設ガイド』」を発行

記憶と教訓を次の世代へ
青森・岩手・宮城・福島4県の75施設

 復興庁と株式会社JTBは、青森県、岩手県、宮城県、福島県の東日本大震災の伝承施設を紹介し、実際に現地に足を運んで、東日本大震災の教訓から災害を知り、備えを学ぶ一環として、「るるぶ特別編集『東日本大震災伝承施設ガイド』」を先ごろ発行した。

 震災から12年が経過する中で、その記憶と教訓を次の世代へ伝え、今後の防災・減災対策に活かすことがますます重要になっている。震災後、被災地では、震災遺構や数多くの震災伝承施設が設置され、それぞれの地域の被害状況や復旧・復興の取組み、防災・減災の知識等を伝えてきた。復興庁では、東日本大震災からの復興の一環として、こうした震災遺構の保存整備の支援や伝承施設・活動をより多くの人びとに知ってもらうための情報発信を行っている。

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「東日本大震災伝承施設ガイド」では1日モデルコースなども提案している

 また、「交流創造事業」を事業理念に掲げるJTBは人流・物流・商流による交流人口の拡大を通じて、地域や観光事業者の課題を解決する支援の一環として、観光ガイドブック「るるぶ」の制作・発信を行っている。
 こうした両者の情報・ノウハウや発信力を活かし、日本製紙株式会社石巻工場で生産した用紙を使って「るるぶ特別編集 『東日本大震災伝承施設ガイド』」を製作したもの。

 同ガイドは、被災3県の小・中・高等学校、特別支援学校、大学、全国の都道府県教育委員会や観光案内所などへ配布するとともに、復興庁のホームページにも掲載している。修学旅行などの教育旅行、防災学習の授業、職員研修といった機会を通じて、震災伝承施設を訪れ、防災・減災意識を向上してもらうきっかけとなる一冊。

 内容は、青森、岩手、宮城、福島の4県にある震災伝承施設の中から、駐車場等があり、館内案内や語り部などがいる施設を中心とした75施設について、開館時間、展示内容や施設に込められた想いなどを紹介。また、震災経験者から話を聞く語り部プログラム、被災地でのフィールドワークを通じて復興の過程を学ぶ学習プログラムのほか、現地の交通情報も盛り込んでいる。

 同ガイドの冊子版は非売品で配布部数に限りがあることから、行政機関、教育機関、観光協会等に限った形で配布。一般の閲覧は電子版(PDF)の活用となっている。

復興庁:るるぶ特別編集「東日本大震災伝承施設ガイド」

〈2023. 05. 24. by Bosai Plus

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