image イザ!3くまキャラバン - 「イザ!3くまキャラバン in さんちか」<br> 盛況裡に開催

みんなで工作! 3くまの(避難所)部屋をつくろう!

《本紙特約リポーター:片岡 幸壱》

 「イザ! 3くまキャラバン in さんちか」(主催=神戸地下街株式会社)が去る9月17日~19日、「さんちかホール&さんちか夢広場」(兵庫県神戸市中央区)で開催され、多くの一般市民、親子連れが参加した。

 「さんちか」と言えば神戸市・三宮の玄関口ともいえる地下街。神戸地下街株式会社では阪神・淡路大震災を経験している神戸だからこそ、被災経験のない人たちにも防災意識を身に着けてほしいと企画した。

1 さんちか公認キャラクター「3くま」(同HPより) - 「イザ!3くまキャラバン in さんちか」<br> 盛況裡に開催
さんちか公認キャラクター「3くま」(同HPより)
2 「イザ!3くまキャラバン in さんちか」のチラシより - 「イザ!3くまキャラバン in さんちか」<br> 盛況裡に開催
「イザ!3くまキャラバン in さんちか」のチラシより

 1965年のさんちかオープン以来、さんちかはこれまで何度かにわたって大規模リニューアルが行われ、阪神・淡路大震災の教訓を踏まえて、全国の地下街で初めて耐震補強工事もなされた。現在では、避難用案内サインの改善・充実、災害シミュレーションによる効率的な避難ルートづくり、防災訓練も行われている。

 「イザ! 3くまキャラバン in さんちか」は、家族や友だちと楽しみながら防災知識が身につくイベント『イザ!カエルキャラバン!』(NPO法人プラス・アーツ企画:地域の防災訓練プログラムとおもちゃ交換会「かえっこバザール」を組み合わせた防災イベント)が元となっており、今回も各種防災プログラムを体験しながら、楽しく防災を学べるイベントとして開催された。

避難所を想定して「3くま」のお部屋を作ってあげよう!

 「ダンボールスツール(椅子)・ダンボールスリッパ・ペットキャリー・紙食器」を作って、3くま(さんちか公認キャラクター)たちの、避難所を想定した部屋を飾り付けるプログラムのほか、災害時に役立つグッズを使って、カエル君を救う「ジャッキアップ・毛布で担架救出」ゲーム、「応急手当・カードゲームシャッフル」の防災体験ブースのほか、「防災博士の挑戦状」では謎解きをしながら防災グッズについて学ぶブースもあった。
 こうした各種防災プログラムを体験するとスタンプがもらえて、3つ集めるとガチャガチャを回して景品をゲットできた。

3 紙食器を作っている神戸学院大学の学生さん - 「イザ!3くまキャラバン in さんちか」<br> 盛況裡に開催
紙食器を作っている神戸学院大学の学生さん
4 3くまの部屋の模様 1024x768 - 「イザ!3くまキャラバン in さんちか」<br> 盛況裡に開催
3くまの部屋
5 景品をゲット出来るガチャガチャの模様 - 「イザ!3くまキャラバン in さんちか」<br> 盛況裡に開催
景品をゲット出来るガチャガチャ

 「イザ!3くまキャラバン」は防災の知識を楽しく遊びながら学ぶことで、防災意識を高められるイベントとして、親子連れなどで盛り上がりをみせていた。

「楽しく遊びながら防災を、学ぶ」大切さ

 今回のイベントでは、神戸芸術工科大学の学生によるワークショップや、神戸学院大学・117KOBEぼうさい委員会も協力、日替わりの防災プログラムを構成している。
 防災を学ぶ神戸学院大学現代社会学部社会防災学科の男子学生は「身近な防災を知ってもらい、いざというときに役立ててもらいたいです」と、女子学生は「子供たちの一生懸命なかわいらしい姿を見て癒やされながら、楽しく活動・体験をサポートしました。『分かるように説明するにはどうすればよいか』など、私自身も考えること・学ぶことがたくさんあり、貴重な体験ができました」と感想を述べていた。

 親子が一緒に様々な防災を学び、訓練・体験することで災害時に役立つ知恵・技が身に付くことで、いざというときに活かされることを期待したい。

※掲載写真・チラシについては主催者の掲載承諾を得ています(片岡幸壱、編集部)。

▽本紙特約リポーター:片岡 幸壱
 神戸市在住。中学2年のとき阪神・淡路大震災に遭遇、自宅は全壊したが家族は全員無事避難。学生時代より取り組んでいる防災を仕事と両立しながら、ライフワークとして、ユニバーサルデザイン(UD)などのイベント・ボランティア参加を続けている。聴覚障がいを持つ防災士としても活躍中。

参考リンク

神戸地下街株式会社
NPO法人プラス・アーツ
神戸学院大学
117KOBEぼうさい委員会

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