image 気象庁「5月2日京都府南部地震」より - 京都府南部で頻発地震―<br>強い揺れに警戒 怠りなく

能登半島周辺、沖縄トラフ周辺、そして京都南部……
頻発地震を機に、過去100年の被害地震を思い起こす

 このところ、石川県能登地方(珠洲市付近)での頻発地震(本紙2022年4月3日付け「揺れる日本地殻変動帯列島」で既報)や、沖縄県久米島などの沖縄本島北西沖の沖縄トラフで活発化する地震に注目が集まっている。沖縄トラフではこれまで大規模な地震は発生していないとされているが、沖縄気象台は「常に緊急時に備えて」と訴えている。

 京都府南部でも地震活動が活発になっていて、気象庁は去る5月12日、注意を呼びかけた。気象庁によれば、京都府南部では3月31日以降、マグニチュード(M)4を超える地震が4回発生(5月2日には亀岡市で震度4を観測)するなど、地震活動が活発になっている。震源付近には、京都の京丹波町から大阪の島本町まで延びる活断層「京都西山断層帯」があるが、気象庁は、「地震活動との関連はわからない」としている。
 「京都西山断層帯」の近くでは、1968年と1999年にも地震が頻発し、1968年には、M5を超える強い地震が起きていることから、気象庁は、念のため家具を固定するなど強い揺れに備えるよう呼びかけている。

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気象庁「5月2日京都府南部地震」より

 ちなみに、過去、京都府に被害を及ぼした地震は、主に陸域の浅い地震となる。京都府での被害地震の記録を見ると、 976年の地震(M6.7以上)からで、この地震では、京都府南部や滋賀県で死者50名以上を含む被害が生じたとされる。
 1596年の慶長伏見地震ではとくに、京都では三条から伏見の間で被害が最も多く、伏見城天守閣が大破し、石垣が崩れて500余名の圧死者が生じた。

 明治以降では、丹後半島を中心に甚大な被害を及ぼした1927年の北丹後地震(M7.3)が知られる。
 また、1995年の兵庫県南部地震(M7.3)のように周辺地域で発生する地震や、1952年の吉野地震(M6.7、深さ61km)のようにフィリピン海プレート内で発生するやや深い地震、南海トラフ沿いで発生する巨大地震によっても被害を受けることがある。
 なお、京都府北部は日本海に面しており、1983年の日本海中部地震(M7.7)など日本海東縁部で発生する地震で津波による被害を受けることもある。

P4 2 京都府南部を震源とする地震情報 - 京都府南部で頻発地震―<br>強い揺れに警戒 怠りなく
京都府南部を震源とする最近の地震情報(tenki.jp資料より)

 ほかに、ここ100年ほどで京都府に被害をもたらした主な地震は、奈良県地方(河内大和地震:1936年2月21日)、鳥取県東部(鳥取地震:1943年9月10日)、紀伊半島沖(南海地震:1946年12月21日)、奈良県地方(吉野地震:1952年7月18日)、淡路島付近(兵庫県南部地震:1995年1月17日)、大阪府北部(大阪府北部地震:2018年6月18日)がある。

気象庁:京都府の地震の特徴と主な被害地震

〈2022. 05. 15. by Bosai Plus

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