災害発生時 冷静に行動するための「4つのチェックポイント」も
熊本市の中心市街地で『命を守るQRコード』のポスター掲示を見かける。このポスターのQRコードにスマートフォンなどをかざしてアクセスすると、熊本市の防災ポータルサイトにつながり、市が発信する最新の避難情報や避難所の開設情報をはじめ、被害情報をいち早く入手できる。平時はこのQRコードから市のハザードマップも見ることができ、自宅はもちろん職場や学校の被害リスク・予測も事前に確認できる。
![熊本市 まちなかの『命を守るQRコード』で<br>避難行動を促す P6 1 熊本市「命を守るQRコード」(熊本市HPより) - 熊本市 まちなかの『命を守るQRコード』で<br>避難行動を促す](https://www.bosaijoho.net/wp/wp-content/uploads/2021/06/P6-1_%E7%86%8A%E6%9C%AC%E5%B8%82%E3%80%8C%E5%91%BD%E3%82%92%E5%AE%88%E3%82%8BQR%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%80%8D%EF%BC%88%E7%86%8A%E6%9C%AC%E5%B8%82HP%E3%82%88%E3%82%8A%EF%BC%89.jpg)
『命を守るQRコード』のポスター掲示は、熊本市が今季の出水期から始めたもので、『命を守るQRコード』で確認できる情報は、「ハザードマップを見る」(災害リスクを確認)、「防災ポータルを見る」(避難所の最新情報確認)、「避難所ナビを見る」(避難所の場所確認)を基本に、「現在地の災害リスクの確認」もできる(洪水、土砂災害、津波、高潮などのリスク。GPS機能を活用するので、スマートフォンの位置情報を「ON」にする)。
「避難所ナビを見る」ではGPS機能を使って避難所までの最短ルートの案内もする。
『命を守るQRコード』は、買い物客や観光客・出張者など市外からの来訪者も、災害発生時に市中でスマートフォンで読み取ることで避難に役立てられる。市では本年3月に紙のハザードマップを全戸配布しており、市民は双方の活用で、家族・隣人などが災害時の具体的な情報を共有し、声をかけあっての避難行動につなげることができる。
災害対策基本法の改正で、今年の5月20日から避難指示と避難勧告が一本化されている。市では、遅くとも「警戒レベル4=避難指示」が発令されたら、危険な場所からの全員避難」を着実に実施するよう呼びかけている。ちなみに「避難」は、避難所へ行くだけが避難ではなく、それぞれが、それぞれの環境下で「身の安全を確保」することだ。
また市では、いざというとき冷静に行動するために、事前に確認しておきたい4つのチェックポイントを紹介している。
○確認ポイント1:垂直避難が可能か?(自宅2階が安全なら自宅にとどまるなど)
○確認ポイント2:避難所以外に避難する場所はないか?(知り合い宅やホテルなど)
○確認ポイント3:防災グッズの準備(暑さ・寒さ対策、感染症対策なども)
○確認ポイント4:正しい災害情報の入手方法の確認(市が発信する情報)
〈2021. 06. 16. by Bosai Plus〉