「ひなんじょなんナン?」、防災DVDも
みえ防災・減災センターが、主に小学校高学年を対象に、災害が起こった時の避難所での生活をイメージでき、「避難所とはどのような場所か、避難所ではどういう課題が起き、それに対してどのような取組みがされているか」といった避難所の基本的な知識を楽しく学ぶことを目的としたカード・イメージゲーム「ひなんじょなんナン?」と防災DVDを製作、公開した。同事業は、2020年度県民参加型予算(みんつく予算)「みんなでつくる避難所プロジェクト事業」の一環として作成、小学校での防災教育や地域の防災活動での活用を想定している。コンテンツの製作・主導は、三重大学・水木千春助教。
避難所イメージゲーム「ひなんじょなんナン?」の内容は、避難所生活で発生するかもしれないトラブルなどの状況を記載した「なんナン?カード」に対して、どのような“場所”や“もの”があるとよいか考え選ぶ「あったらいいなカード」と、そのような状況で、自分ならどのような思いやり行動ができるかを自由に考える「こうしたらいいかなカード」を組み合わせていくゲーム。遊び方は、1グループを3~5人程度で構成して行うグループ対抗戦や3~5人で行う個人対抗戦の2種類がある。
防災DVD教材は、避難所イメージゲームのオリジナルキャラクター「なんナンちゃん」が、三重県防災啓発キャラクター「なまず博士」から防災と避難を学ぶというもの。
なお、みえ防災・減災センターは、三重県と三重大学が2014年4月に設置した“防災シンクタンク”とも言うべき組織で、三重県における防災人材の育成と活用、地域・企業支援、情報収集・啓発、調査・研究など、地域防災力向上に資することを目的とし、本格的に防災を学ぶ「みえ防災塾」やシンポジウム、防災フェアなどを展開している。
〈2021. 04. 19. by Bosai Plus〉