「bosaiXview」より、2021年福島県沖を震源とする地震(クライシスレスポンスサイト/2021.2.14 公開)

クライシスレスポンスサイトから「bosaiXview(防災クロスビュー)」へ名称変更、
災害情報を“クロス・ビュー”

 国立研究開発法人防災科学技術研究所(NIED/茨城県つくば市。以下「防災科研」)は、2021年3月から防災科研クライシスレスポンスサイト(NIED-CRS)を「防災クロスビュー:bosaiXview」(以下、「Xview」)に名称変更し、一般公開した。「Xview」において、「SIP4D」などにより共有された災害対応に必要な情報を集約し、統合的に発信していくとしている。
 「SIP4D(エスアイピィフォーディ)」とは、内閣府が主導する「戦略的イノベーション創造プログラム」(通称:SIP)の一環として、防災科研と株式会社日立製作所が2014年より共同で研究開発を進めてきた基盤的防災情報流通ネットワークを言う。

P4 1 「bosaiXview」より、2021年福島県沖を震源とする地震(クライシスレスポンスサイト/2021.2.14 公開) 1024x494 - 防災科研「bosaiXview」、<br>災害情報の全フェーズをカバー
「bosaiXview」より、2021年福島県沖を震源とする地震(クライシスレスポンスサイト/2021.2.14 公開)
P4 2 「bosaiXview」の閲覧方法の例(パソコンの場合) - 防災科研「bosaiXview」、<br>災害情報の全フェーズをカバー
「bosaiXview」の閲覧方法の例(パソコンの場合)

 「防災科研クライシスレスポンスサイト(NIED-CRS)」はこれまでは「対応(レスポンス)」フェーズを対象としていたが、「Xview」はこれを「予防」「回復」フェーズに拡張するもので、平常時は過去の記録や現在の観測、未来の災害リスクを、災害時は発生状況、進行状況、復旧状況、関連する過去の災害、二次災害発生リスクなどの災害情報を重ね合わせて(クロスさせて)、災害の全体を見通し(view)、「予防・対応・回復」の全フェーズを通じて活用できるシステムをめざす。

 具体的に、本年2月13日夜に発生した福島県沖を震源とする地震(マグニチュード 7.3)についてみると、面的推定震度分布や建物被害推定などの解析、家屋の被害状況、断水や給水支援などインフラ状況、防災科研Hi-netによる震源分布などの観測データ、気象庁が発表している災害の「危険度分布」など19の情報がサイトにまとめられている。気象災害では1時間降水量分布など解析雨量、浸水・土砂災害などの発生危険度のリアルタイム評価結果などの情報が得られる。

>>防災科研:防災クロスビュー: bosaiXview

ツイッター:防災クロスビュー: bosaiXview

〈2021. 04. 01. by Bosai Plus

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