AI防災協議会が LINE公式アカウントに
「AI防災支援システム」
AI防災協議会は、国民一人ひとりの避難と、災害対応機関の意思決定を支援する防災チャットボット『SOCDA』(ソクダ)の開発、社会実装に取り組んでいる。このほど、『SOCDA』を全国共通の基盤として活用するためのインターフェイスとして、国内ユーザー数8600万人(2020年9月末時点)となるコミュニケーションアプリ「LINE」のインフラ力を活かし、LINE公式アカウント「AI防災支援システム」を開設すると発表した。
これにより、住民と災害対応を担う行政機関の間における情報の“収集”と“提供”の両面にわたるやりとりが可能となり、災害時に適切な避難行動などをサポートする仕組みの全国レベルでの社会実装をめざす。
「AI防災支援システム」に実装する情報の“収集”と“提供”の具体的な機能は――
・各地にいるユーザーからリアルタイムで投稿された被害状況をもとに、どこでどのような種類の災害が発生しているかをAIが整理、地図上に可視化する。早期に災害の全体像を把握し、災害対策の判断を支援する。
・住民は同アカウントを通して、被害状況をテキストや位置情報、写真で投稿することができる。災害情報がマッピングされた地図は、LINE上で確認できる。
・行政機関は、災害情報がマッピングされた地図を、LINEのほかブラウザでも確認ができ、自治体の災害対策本部などにおける迅速・的確な判断を支援。
住民はユーザー属性(現在地、生活場所、災害時予定避難先、避難の自由度、避難予定の警戒レベル)を設定することで、自分の状況にあわせた避難情報を受け取ることができ、災害対応を担う行政機関は、ユーザーが、どの避難先に逃げようとしているのか、リアルタイムに把握できるので、危険なエリアの住民への個別の呼びかけや、混雑が予想される指定避難所など、周辺の臨時避難所の開設などの即時対応に活かせる。
>>AI防災協議会:SOCDA活用のためのLINE公式アカウント「AI防災支援システム」
〈2021. 03. 03. by Bosai Plus〉