NHK地方局との連携協力は42道府県に拡大

 全国の防災士は累計認証者数が20万人を超え(本紙既報)、地域防災力向上への貢献の期待は大きい。その防災士の有志メンバーで構成するNPO法人日本防災士会(会員数約9000人)は、行政やマスメディアなどとの災害時連携・協力を積極的に進めているが、とくにNHK(日本放送協会)の各地方放送局との連携は各地の日本防災士会支部が積極的に進めており、2021年1月末日現在、連携協定締結は42道府県に及んでいる。

 そして、日本防災士会はこのほど、ヤフー株式会社の「Yahoo! 防災速報」と防災協定を締結した。これによりヤフーの防災通知アプリ「Yahoo! 防災速報」の利用者は、「災害マップ」で防災士による危険箇所の投稿情報が見られ、防災士がプロの視点で投稿する危険箇所を参考に、避難時にとるべき行動に役立てることができる。

P5 3 防災士による危険箇所投稿のイメージ - 日本防災士会<br>「Yahoo! 防災速報」と防災協定
防災士による危険箇所投稿のイメージ(ヤフー広報資料より)

 「危険箇所」の事例とは――
▼大雨や台風などの際に、洪水や冠水が懸念される箇所
・アンダーパス、用水路や側溝、小さな河川や小川、周囲より低い道路や土地、海沿いの道路や低地、急な坂、道の途中の段差、マンホール
▼地震や暴風雨などの際に、倒壊や落下物が懸念される箇所
・ブロック塀、自動販売機など転倒しそうな設置物、崖や露頭、ビルの多い通り など
▼通行の際に危険性が高い箇所
・見通しの悪い交差点や曲がり角、狭い道や袋小路、街灯のない道、足場の悪い道 など

>>Yahoo!防災速報アプリ「災害マップ」:防災士による“危険箇所”の投稿受付開始

〈2021. 02. 02. by Bosai Plus

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