感染症、食中毒、そして新型コロナ対策を十分に
7月上旬からの梅雨前線による大雨で列島各地は大きな水害に見舞われ、気象庁はこの災害を「2020(令和2)年7月豪雨」と命名した。7月末になってようやく梅雨明けの兆候が明らかになってきたが、8月以降はゲリラ豪雨をはじめ、台風シーズンを迎える。
水害は河川の氾濫、土砂災害などによる人的被害、建物の損壊はもとより、水害の直接被害に続いて、「目に見えない被害」と呼ばれる「後片づけ時の感染症対策、衛生対策」が大きな課題となる。家屋等が浸水した場合は、細菌が繁殖し、感染症や食中毒が起こりやすくなるが、新型コロナウイルス感染症の蔓延もあって、とくに注意が必要となる。
以下の注意事項、リンク情報を参考に、安心して生活できるように、また災害ボランティアにおいても、健康被害を予防するため、被災家屋の消毒などに十分留意してほしい。
▼床上・床下浸水の場合の注意
1.家の中や周りにあるゴミや汚泥などの不要なものを片づけ、水をかきだす
2.床や壁、家具などを水道水で洗い流すまたは雑巾で水拭きするなど汚れを落とし、十分乾燥させる。必要に応じて、適正な濃度に薄めた消毒薬で消毒を行う
3.食器棚や冷蔵庫などは汚れをよく拭き取る
4.食器や調理器具などは汚れを水で洗い流し、熱湯や家庭用漂白剤を使用して消毒
▼被災した家屋での感染症対策
>>厚生労働省:被災した家屋での感染症対策
>>日本環境感染学会:一般家屋における洪水・浸水など水害時の衛生対策と消毒方法(暫定版ガイダンス)
>>国立感染症研究所:被災地・避難所でボランティアを計画されている皆様の感染症予防について
>>日本眼科医会:被災地では冠水後の土埃などによる結膜炎の発症にご注意
〈2020. 08. 02. by Bosai Plus〉