自治体や防災リーダー向け
「マイ・タイムライン」作成指導ガイド

防災士など防災リーダーが指導する、
住民による「マイ・タイムライン」づくり取組みを支援

●「マイ・タイムラインかんたん検討ガイド」

 「タイムライン(防災行動計画)」とは、台風や大雨の水害などで想定される災害に対し、事前に防災関係機関が連携して状況を予め想定・共有したうえで、「いつ」、「誰が」、「なにをするか」を明確にして、防災行動とその実施主体を時系列で整理した計画である。
 2012年に米国ニューヨーク市を襲ったハリケーン・サンディの際、被災した自治体が住民避難対策で「タイムライン」を適用して被害を最小限にとどめたことから注目され、日本でも2016年に国土交通省が指針をまとめ、普及が進んでいる。

 いっぽう、「マイ・タイムライン」は、わが国では2015年9月の関東東北豪雨災害を教訓に、被災地・常総市で住民一人ひとりのレベルで、家族構成や生活環境に合わせて、「いつ」「誰が」「なにをするのか」をあらかじめ時系列で整理した「自分自身の防災行動計画」づくりが提唱されたことを機に、これも有効な事前防災・避難対策として全国的に注目され、自主防災と自治体の連携のもとで普及が進んでいる。

 こうした動きを受けて、国土交通省ではこのほど、「マイ・タイムライン」のさらなる普及・啓発に向け、地方自治体の職員や地域のリーダーなどが、「マイ・タイムライン」の意義や重要性を住民等に分かりやすく伝えられるように、「マイ・タイムラインかんたん検討ガイド」を公表した。
 同「かんたん検討ガイド」では、“基本のキ”として、3つのステージ――「(洪水に対して)基本的な逃げ方」、「(洪水に対して)複数の逃げ方」、「(洪水以外のリスクに対して)複数の逃げ方」などを“わがこと”として検討することや、常総市根新田地区の成功事例をもとに作成された完成イメージ(見本イメージ)を紹介している。

国土交通省「マイ・タイムラインかんたん検討 ガイド」表紙より
国土交通省「マイ・タイムラインかんたん検討 ガイド」表紙より

 “自治体等による「マイ・タイムライン」の取組みを支援”とあるように、自治体や地域の防災リーダーなどが住民を指導・啓発する際のガイドだが、一般市民が職場や学校、各種グループで自主的に「マイ・タイムライン」作成に取り組む際の参考になることはもちろんだ。
 同ガイドは付録として、小学生でも自主的に理解し、作成できる「逃げキッド」やその解説動画のダウンロードサイト(国交省サイト)も紹介している。

>>国土交通省:地方自治体等によるマイ・タイムラインの取組を支援~「マイ・タイムライン かんたん検討ガイド」等を公表~

>>国土交通省:「マイ・タイムラインかんたん検討ガイド」

●東京都は、「マイ・タイムライン」のつくり方を動画で解説

 いっぽう東京都もまた、「マイ・タイムライン」を普及させるためガイドブックと避難計画をまとめるシートを作成し、都民などを対象に研修会を開いている。
 このほど、コロナ禍の影響を受けて、研修会開催がむずかしいところから、自宅でもつくり方を学べる動画を公開した。「マイ・タイムライン」をつくるためのポイントや手順などを紹介している。

東京防災「東京マイ・タイムライン」より
東京防災「東京マイ・タイムライン」より

>>東京都:東京マイ・タイムライン作成ナビ

〈2020. 07. 05. by Bosai Plus

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