「withコロナ」時代に向けた
医療・防災現場の仮設空間
快適な住まいをめざして各種建材を開発販売する株式会社LIXILが、熊本赤十字病院、株式会社GK設計とともに、LIXILが開発した可動式アメニティブース「withCUBE」を活用した保健医療・防災環境に関する共同研究契約を締結し、利用検証を開始した。
いま、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防ぐため、多くの病院では仮設型の隔離スペースや臨時診療室が求められており、衛生的で機動性やプライバシーが確保できる「withCUBE」に期待が寄せられている。
熊本赤十字病院は国際救援の基地として、医療災害救援における仮設空間などに関する研究開発活動を行ってきた。また、GK設計は、熊本赤十字病院とともに2010年に医療、防災およびモビリティ分野の社会問題解決に向けた研究を開始している。LIXILが開発しGK設計がデザインに携わった「withCUBE」は、とくにその衛生面に強みがあり、その特長が医療・防災現場におけるニーズと合致しているとしている。
今回の利用検証では、「withCUBE」を通常よりもサイズを大きくし、ストレッチャーの入退室・コンセントの使用などを可能にした。平常時は「withCUBE」を会議室や面談室として活用、非常時には隔離スペースや処置室としての活用を想定している。
同研究では、平常時と非常時(地震からパンデミックまで)の各シーンを想定した利用検証を進め、さまざまな関係者からのフィードバックを通じてその有効性を確認し、製品機能の改善や今後の開発に役立て、医療・防災現場における仮設空間の利便性向上と衛生課題の解決をめざす。
LIXIL:医療防災シーンにおける可動式アメニティブース「withCUBE」
〈2020. 07. 01. by Bosai Plus〉