「マジキルン」(左)と「マジキルンデスク」

●シノダックのウイルス飛散対策『マジキルン』

 東海地方にあってテントの設計・製造・施工事業で創業52年の歴史を持つ株式会社シノダック(岐阜県恵那市)が、新型コロナウイルス感染症拡散の状況下でこのほど、日頃の加工技術・実績をもとにテント膜を利用した新型コロナウイルス飛散対策商品『マジキルン』を開発、販売開始した。
 『マジキルン』は、いまではコンビニやスーパーレジなどでも”新しい生活様式”として広く導入されてきた透明のパーティションの”シノダック版”だ。組み立て簡単な「マジキルン(スピーディーマジキリ)」と、手軽に設置できるデスクパーテーション「マジキルンデスク」の2種(下写真参照)

P6 1 「マジキルン」(左)と「マジキルンデスク」 - ”新しい備え様式”<br>だれでも簡単設置できるパーティション
「マジキルン」(上左:透明ビニールシート)と「マジキルンデスク」

「マジキルン」(スピーディーマジキリ)

 透明ビニールシートの間仕切りで、好みの高さにシートをカットして使用可。連結はマジックテープで簡単連結ができ、隙間なし。ビニール上部に梁材が入っているのでたるまない(たるみ止め、専用金物付きビニール間仕切りもあり)。ビニール膜は非防炎(防災膜での対応も可)。
 基本セットにハーフセットを追加して0.9mと1.8mの組み合わせで長さの調節も可。なお、自立するが不安定ではあるので、必ず市販の錘を乗せて使用のこと。
 ポール最大高は2.5m、最小高1.6m。販売価格:オープン

「マジキルン デスク」

 ビニール製囲い膜を机まわりに置くことで衝立(ついたて)として周りの空気を遮る。だれでも簡単に組み立てられ、フロアー用ベースプレートにポールを差し込み、囲い膜を専用金具に掛け、机上ポールは強力吸盤で押さえて回すだけ。連結はマジックテープで簡単連結。
 PC配線コード、電源コードなどの上にビニール膜が接する場合、膜にハサミ等でスリットを入れて使用可。机のサイズに合わせて特注対応可。ハーフセットを使えば机の並びに合わせた間仕切りが可。机上高さは70cm~90cmの範囲で調整可。
 なお、自立するが不安定ではあるので、必ず同梱の補助シートを使用箇所に貼り付けてから机上ポールを立てる(補助シートを取る場合はシール剥がしを使用)。
 基本サイズは机上寸法 約長さ95cm×奥行き70cm×高さ70~90cm。販売価格:基本セット、ハーフセット オープン

P6 2 シノダック本部(上)と製品例 - ”新しい備え様式”<br>だれでも簡単設置できるパーティション
シノダックはテント設計から縫製・製造・施工を一貫して行う。テントの設置は立地条件などの自由度が高く、撤去も簡単なことから被災地での利活用度も高い。感染症蔓延下の被災地支援でも活用が期待される

 新型コロナウイルスは第2波、第3波の襲来も予想され、”新しい生活様式”の定着が想定されている。ましてや防災分野では「感染症蔓延下の避難所運営」が、これから出水期を迎え、またいつ大地震が発生するかわからないわが国の大きな課題として浮上したことからも、「マジキルン」のようなウイルス飛散対策製品が、行政(避難所)・医療機関・企業などの防災備蓄品リストに加わることだろう。
 今回の教訓を活かしていろいろな分野・業態で知恵を絞り、技術を磨いて今後の新たな感染症に備える”新しい備え様式”――わが国の「防災文化」の涵養(かんよう)にも通じている。

>>YouTube:「マジキルン」の組み立て方
>>株式会社 シノダック

〈2020. 06. 02. by Bosai Plus

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