江崎グリコ、
日本初の乳児用液体ミルク発売から1年
「液体ミルクに関する調査」結果を公表
●夜間授乳や男性育児参画等への有用性を実感
国は2018年8月、常温で保存でき、お湯で溶かす必要がない乳児用液体ミルク(以下、液体ミルク)の国内での製造・販売を解禁、国内メーカーが相次ぎ新市場に参入した。江崎グリコ株式会社は、国内で液体ミルク製造・販売の先陣を切り、日本初の液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミルク」を昨年(2019年)3月5日に発売開始している。
同社はその発売1周年を機に、液体ミルクの活用方法や意識変化に関する実態把握を目的として、1歳までの子どもを持つ父親・母親1000名を対象に「液体ミルクに関する調査」を実施、このほどその調査結果をまとめて公表した。
調査結果では、発売から1年が経過した液体ミルクが、1年間を通じ、子育てをする父親・母親の大半(87.1%)に知られる存在となったことが明らかになったとしている。
なかでも、液体ミルクの使用は「外出時」が最も多いこと(70.4%)、液体ミルクの使用が「父親の育児参画」に寄与(29.6%)していることもわかり、さらには、液体ミルク使用による育児への意識変化という点で「災害備蓄への安心感が増した」が83.8%でトップとなっている。これは昨年に相次いだ地震や水害などの自然災害によって、備蓄品としての液体ミルクの存在感が高まった結果と見ている。
江崎グリコ社は、液体ミルクを日本で初めて発売した食品メーカーとして、「赤ちゃんが災害により被災した際、その命をつなぐ液体ミルクの普及を今後より一層進めるとともに、日常面においても『使い手』(母親だけでなく父親・兄妹・祖父母・知人など)や、『活用シーン』(外出時だけでなく夜間授乳時・帰省時など)の幅をさらに広げることで、日本の子育て環境の改善に努めたい。また、液体ミルクを通じ、多様な育児スタイルの推進を図り、同時に育児の大変さや楽しさも、みんなでシェアできる社会の実現をめざす」としている。
◆調査結果のポイント
1.液体ミルクの認知度
発売前の調査から約50ポイント上昇し、「知っている」が87.1%
2.液体ミルクの使用シーン
「外出時の授乳」が7割で最多/育児スタイルを探るための「試用」が次点に
3.液体ミルク使用による育児の意識変化
「災害備蓄の安心感増」が最多8割/夜間授乳や育児参画等の日常でも有用性を実感
4.液体ミルクによる父親の育児参画
「授乳のきっかけ」が父親利用者の3割/評価点は「使い方が簡単」や「手間軽減」
江崎グリコは、昨年9月の台風15号の際はとくに被害の大きかった千葉県からの要請を受け、県内各市に対して液体ミルクを配送、続く台風19号発生時においても、農林水産省からの要請を受けて、液体ミルクの被災地への提供を行っている。
>>江崎グリコ:日本初 乳児用液体ミルク発売から1年 「液体ミルクに関する調査」
〈2020. 03. 17. by Bosai Plus〉