「体験型 防災アトラクション」会場に設置されていたパネル

臨場感・ドラマ性にあふれた演出
子どもたちが学びに集中

《本紙特約リポーター:片岡 幸壱》

 「体感型 防災アトラクション in 中央区」(主催=神戸市中央区役所、企画運営=株式会社フラップゼロα)が去る2月8日、神戸市勤労会館(兵庫県神戸市)で開催された。
「体感型 防災アトラクション」 は「第3回 国連防災世界会議(2015年3月)」での出展を皮切りに、全く新しい防災教育として誕生し、これまで関東・関西を中心に全国で開催され、約4万人が体験している(2019年3月現在)。
 今回の「地震対策編『ザ・タワー』」は、高層ビルやマンションの被災を想定、設定された制限時間内に参加者が協力し合い、発想力、想像力を駆使して、災害現場からの安全確保(脱出)をめざすもので、「全員参加型 体験学習」ということで、親子など約60人が参加した。

「体感型 防災アトラクション in 中央区」の案内チラシ

 松田哲・株式会社フラップゼロα代表取締役による「自助・共助・公助」などについての講演が行われた後、参加者のグループ分けが行われた。ミッションでは、壁にクイズ問題が貼られていて、防災に関する用語・グッズなどが答えになっている。そのキーワードをスタッフに伝えて正解すると、次のミッションに進める。制限時間内に箱の番号を解読し、開けることができれば脱出成功という内容だ。また、脱出できなくても「ふり返り」の解説があり、反省・教訓を得られる。

会場に設置されていたパネル

 阪神・淡路大震災から25年が過ぎ、大震災を知らない世代に伝えていかなければならない時期となっているが、今回は親子での参加が多く、被災経験・記憶の伝承に向けて期待が大きい。
 「体感型 防災アトラクション」の臨場感・ドラマ性にあふれた演出に子どもたちは、災害発生時・避難生活時に必要な知識・行動を楽しみながら学び、防災意識を高めることができただろう。今後も、新しい防災教育の手法として全国に広まっていくことを期待したい。

 

▽本紙特約リポーター:片岡 幸壱
 神戸市在住。中学2年のとき阪神・淡路大震災に遭遇、自宅は全壊したが家族は全員無事避難。学生時代より取り組んでいる防災を仕事と両立しながら、ライフワークとして、ユニバーサルデザイン(UD)などのイベント・ボランティア参加を続けている。聴覚障害を持つ防災士としても活躍中。

▼参考リンク:
株式会社 フラップゼロα
Escape×Attraction

〈2020.2.19.〉

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