ジョイセフと被災女性・母子支援活動(ジョイセフ広報より)

被災地の母子支援 経験共有会 11月23日に

世界の女性の命と健康を守る国際協力NGOジョイセフが主催
保健師・助産師、ママグループが一堂に会す

 世界の女性の命と健康を守るために活動している国際協力NGOジョイセフは、2011年の東日本大震災以降、これまで日本の被災地において支援活動を実施してきた。そのジョイセフが来たる11月23日、ともに各被災地で女性・母子に寄り添う支援を行ってきた保健師・助産師、ママグループが一堂に会して、それぞれの経験を共有し、交流する「経験共有会」を愛媛県松山市のえひめ共済会館で開催する。
 災害が多発する日本においていま、全国どの地域においても防災意識や関心は高まり、「明日はわが身」と災害に備えようという危機感が見られる。これまでの被災者支援の経験値を最大限に生かそうというこの試みが注目される。

 ジョイセフは「経験共有会」の目的として、
1)東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨の被災地の保健師、助産師、ママグループが、それぞれが実施した母子支援について経験を共有し、交流を図る。
2)経験共有会で話し合われた学びと教訓、提案を報告書にまとめ、関係機関に広く共有し、将来の防災・減災や災害発生時の母子支援活動に活かす。
3)メディアを通じて、災害時における母子支援の重要性を広く発信する。
 の3点をあげている。

 参加者は、西日本豪雨災害、東日本大震災、熊本地震の被災地で母子支援に携わった保健師、助産師、およびママグループ(約30名)および一般参加者を予定している。
 会では、石井澄江・ジョイセフ理事長の挨拶のほか、田端八重子・一般社団法人GEN・J代表理事による「東日本大震災時の母子の状況、ジョイセフと連携した支援活動について」、また、大石万里子・福島県南相馬市健康福祉部健康づくり課課長、後藤美子・宮城県助産師会会長、坂梨京子・熊本県助産師会会長、東森二三子・岡山県助産師会会長による「災害発生後の母子支援活動および初動で感じた課題や対応について」の話題提供があり、参加者全員によるグループワーク「災害に備えた対応と他地域の母子支援専門家に共有したいこと」を行う。

 また、小野美智代・ジョイセフ市民社会連携グループ長が「ママグループと連携したジョイセフの母子支援活動および、西日本豪雨被災地の母親を対象に実施したアンケート結果について」報告、小林こずえ・ピアママ(福島県)、久保田華子・「ママのお茶時間」ママサークル(宮城県)、田代佳織・妊娠・出産・子育て情報ネットワークうみ・つき(熊本県)、山本さなえ・子どもおたすけ隊(広島県)による「災害発生当時に直面した課題とその課題への対応について」発表があり、参加者全員によるグループワーク「災害に備えた対応と他地域のママたちに共有したいこと」で「経験共有会」を終える予定だ。

>>ジョイセフ:活動の詳細

〈2019. 11. 20. by Bosai Plus

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