河北新報社報道部「止まった刻 検証・大川小事故」表紙

  東日本大震災の津波で、児童74人と教職員10人が犠牲になった「大川小の悲劇」を取材した河北新報社報道部の連載記事が『止まった刻(とき)検証・大川小事故』(岩波書店)として出版された。

 宮城県石巻市の大川小の児童は、津波発生から50分間近く校庭にとどまり、ようやく避難を始めた直後、津波にのまれた。同書では、助かった子どもや保護者などの証言を基に「最も安全なはずの学校で、なぜ悲劇が起きたのか」を検証。遺族への説明会を途中で打ち切ろうとした石巻市教育委員会の対応や、裁判の流れも紹介している。

 同連載記事は2018年度の新聞協会賞を受賞した。その受賞理由は次のようであった。

 「河北新報社は、東日本大震災による津波で児童と教職員計84人が犠牲になった石巻市大川小の事故を検証する連載企画を2018年1月12日から49回にわたり掲載した。
 生存者が限られる中、関係者の証言を丹念に拾い地震発生から津波襲来までの50分間を分刻みで克明に再現し、避難先決定プロセスの核心に迫るとともに、巨大地震に備え全国の学校が共有すべき課題も多角的に報じた。真相究明を求める遺族の思いに応えるため、地元紙の使命として取り組んだ一連の企画は、震災の貴重な記録となり、今後の学校防災の指針になる報道として高く評価され、新聞協会賞に値する」

『止まった刻 検証・大川小事故』

・著者  河北新報社報道部
・刊行日 2019年7月5日
・体裁  四六・並製・カバー・176頁
・定価  本体1700円+税

>>岩波書店:『止まった刻 検証・大川小事故』

〈2019. 08. 04. by Bosai Plus

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