5年ほど前、NTT東日本による調査結果(2017年12月)から、公衆電話を使った経験のない小学生が8割を超えることが明らかになり、社会的な話題となった。公衆電話は、停電や災害などの緊急時に重要な通信手段となるが、携帯電話やスマートフォンの普及により、利用機会や設置台数は減少傾向にある……

 子どもたちが公園で遊んでいたり、一人で家にいるときに突然の災害が起こっても、自ら判断して行動ができるように、日頃から考え、調べ、話し合うことで、防災に備えてほしいと願う、「全国子ども防災作文コンクール」が今年も開催される。
 第3回となる作文コンクールの課題図書は『ボクラはこうして戦う!』(2019年度版を提供)。課題図書には集中豪雨や台風、津波と戦った子どもたちの話を掲載。主人公の気持ちになって考えてみようという趣旨で……