「線状降水帯」は、複数の積乱雲が列状に並び、風上側で新しい積乱雲が発生しながら風下方向に移動する現象が繰り返し数時間継続することで集中豪雨を引き起こす。近年の大規模水害でも線状降水帯が多く発生し、自治体による避難範囲の指定や避難勧告・指示のタイミングの判断が困難で、住民の逃げ遅れが課題となっている……

1904-年~-2010-年で各領域で観測された地震の回数

 内閣府の「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震モデル検討会」は2020年4月、北海道から東日本の東北北部太平洋側に延びる日本海溝・千島海溝沿いで起こる海溝型地震について、最大津波高の推計結果を公表。千島、日本海溝で、それぞれマグニチュード(M)9.3、M9.1の過去最大級の地震を想定した場合、津波高は岩手県宮古市で29.7m、北海道えりも町で27.9mなど、一部で東日本大震災を超す結果となった……

NWECフォーラム-2021

 男女共同参画社会を実現するための推進機関・独立行政法人国立女性教育会館(以下、NWEC:National Women’s Education Center)では、「2021年度男女共同参画推進フォーラム」(NWEC FORUM 2021)を、12月1日〜21日、オンラインで開催している。今年度のテーマはSDGsの第5目標と同じ「ジェンダー平等を実現しよう」……

 水害や土砂災害で人はなぜ逃げ遅れるのか――災害リスクを知らせる「非常ベルは常に鳴り響いている」、災害が発生するまでの「貴重な時間」はなぜ活かされないのか、と著者の気象とコミュニケーションデザイン代表・渡邉俊幸さんは問いかける。
 渡邉俊幸さんは、本紙12月3日付け記事で取り上げた被害予想の可視化で備え・避難を後押ししようという『インパクト予報』(影響予報。後述、同記事へのリンクも)の提唱者で、海外での防災気象情報にも詳しい気象予報士だ……

新潟県中越沖地震での避難所

 災害の直接死に対する「関連死」の概念は、1995年阪神・淡路大震災で生まれた。同震災での死者数は6434人、そのうち関連死(震災関連死)として認定された死者数は約900人(内閣府資料より)。当時、神戸、尼崎、西宮など6市で認定のための委員会等が設置されて医師・弁護士などによる判定が行われたが、その認定基準が明確でなかったため、死亡統計の解析などからはさらに多い可能性も指摘されている……

 「今と向き合うNAGATAツアー」(主催=今井直人さん)が去る11月28日、新長田合同庁舎(兵庫県神戸市長田区)で開催され、生徒、学生、一般 「今と向き合うNAGATAツアー」(主催=今井直人さん)が去る11月28日、新長田合同庁舎(兵庫県神戸市長田区)で開催され、生徒、学生、一般などを含む約15人が参加した。
 同ツアーは、阪神・淡路大震災の震災復興計画や再開発を経た新長田の街並みを見て「今と向き合い過去や未来について考える」ことを目的として開催された……

三重県「てこね寿司」

 三重県は紀伊半島の東側に位置し、愛知、岐阜、滋賀、京都、奈良、和歌山といった県と、伊勢湾、太平洋に接する南北に長い県です。
 大きく5つのエリアに分かれ、鈴鹿市、四日市市のある北勢エリアは名古屋へのアクセスが良く、自然も豊かで住みやすい人口が多い地域です。また名張市、伊賀市がある伊賀エリアは忍者の里として伊賀流忍者博物館や上野城跡といった見どころが多く、手裏剣打ちなどの珍しい忍者体験ができます……

Bloom-Worksのライブステージ模様

「第4回 あまおだ防災フェス」(主催=兵庫県立尼崎小田高等学校、福田秀志教諭)が去る11月27日、尼崎市立小田南生涯学習プラザ(兵庫県尼崎市)で開催され、生徒、学生、一般などを含む約100人が参加した。
 同イベントは兵庫県立尼崎小田高等学校が地域防災活動の「HUB」(活動の中心)となり、地域住民とともに防災・減災について考える時間を共有し、地域防災力向上をめざすことを趣旨として……

大気圏に突入したPHO(Image-Credit:NASA-Alex-Alishevskikh)

 米国航空宇宙局(NASA)は11月23日午後10時21分(現地時間)、地球に接近し衝突のおそれのある小惑星の軌道を変えるために、意図的に実験機を小惑星に衝突させる「DART」(Double Asteroid Redirection Test)計画の実験機打ち上げに成功した。DART機器を搭載したスペースXのロケット「ファルコン9」は、カリフォルニア州バンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられ、その模様はNASAのテレビや公式サイトで生中継された……

「台風がどうなるかではなく、台風でどうなるか」を伝える予報

 近年、集中豪雨や台風等による被害が相次いで発生、また雨の降り方が局地化、集中化、激甚化していることから、気象庁は「『新たなステージ』に対応した防災気象情報と観測・予測技術」の改善に取り組むこととし、その基本的方向性として、「社会に大きな影響を与える現象について、可能性が高くなくとも発生のおそれを積極的に伝える」、「危険度や切迫度をわかりやすく情報を提供していく」と、2つ柱を打ち出している……