もしも着ている服に火がついたら? 海で泳いでいる時に流されたら? 川遊びで気を付けたい場所は? 自然災害やアウトドア・レジャーでの不測の事態、そして日常のピンチを乗り越えるための「サバイバル・テクニック」をわかりやすく解説した防災事典……


 本年は関東大震災から100年の年で、発災日である9月1日周辺は言うに及ばず、1年を通じて防災啓発イベントが盛りだくさんだ。そこで本紙が今号で試みるのは、やや異色の切り口――発災当時の著名人(文人、知識人、有名人、政治家など)による記録に残る「揺れ体験記」の数例だ。現代、私たちは地震防災科学の成果で、起震車で関東大震災(大正関東地震)の揺れそのものを“疑似体験”できるのだが、当時の著名人による大震災の分析・評価・論考とはひと味異なり、地震という圧倒的な自然の不条理に遭遇した生身の人間の恐怖体験を取り上げようというものである……

 東京都の東側には、海抜ゼロメートルの低地帯が広がり、大雨などにより甚大な水害が発生するおそれがある。都では、江東5区(墨田区、江東区、足立区、葛飾区、江戸川区)と連携し、もっとも被害が大きい場合を想定して、一世帯ごとの浸水の深さや浸水の継続時間、また、どのような避難行動をとればよいかなどを記載した「我が家の水害リスク診断書」を配布することとし、去る7月21日に公表した。全国初の取組み……


 本年は、1923年9月1日に発生した関東大震災から100年を迎える節目の年。関東大震災でなにが起こったのかを振り返り、切迫する首都直下地震等の巨大地震に対して、行政、民間企業、市民等が連携した今後のまちづくりやインフラ整備をいかにしていくべきかを考えるシンポジウムと、関東大震災の歴史や最新の防災技術を学べる特別企画展が開催される……


 「防災教育学会 第4回大会」が去る6月10日・11日、関西国際大学 尼崎キャンパス(兵庫県尼崎市)で開催された。今回が4回目の大会で、当日は大学教員・教育関係者・学生など約100人が参加した。防災教育学会は防災の研究者・実践家と教育の研究者・実践家が研究領域を超えて協力し、防災教育をけん引していくという理念のもと、2020年4月に創設……

「2023(令和5)年版防災白書」が去る6月16日、閣議決定・公表された。2023年は、1923(大正12)年関東大震災から100年の節目の年に当たる。白書は、この100年の災害対策の充実・強化の経緯や、わが国を取り巻く様々な環境の変化を俯瞰することは、今後の災害対策の大きな方向性を考えるうえで有意義であるとし、「特集1」とて、「関東大震災と日本の災害対策」をテーマに取り上げている(「特集2」は「2022年度に発生した主な災害について」)……

 5年ごとに開催される消防防災に関する国内最大級の展示会「東京国際消防防災展2023」(主催:東京消防庁/(株)東京ビッグサイト/東京国際消防防災展2023実行委員会)が、去る6月15日〜18日の4日間、東京ビッグサイト、有明西ふ頭公園沖合で開催された。開催規模は過去最多の出展規模の325社・団体に及び、4日間の総来場者は16万6831人(広報事務局発表)と盛況を極めた……

 本紙は去る5月15日付けで、「東京国際消防防災展2023(FIRE-SAFETY TOKYO)」(主催:東京消防庁、株式会社東京ビッグサイト、東京国際消防防災展2023実行委員会)が、6月15〜18日の4日間にわたって東京ビッグサイト(東5・6・7ホール、東屋外展示スペース、有明西ふ頭公園沖合)で開催されることを伝えた。友人・家族で訪れる際の見どころ、楽しみとは……

 子どもたちの想像力は、無限の可能性を秘めている――防災教育でも、本紙前号で紹介した防災作文や防災小説の創作により、想像力をバネに災害・防災、命を守る大切さへの関心を飛躍的に高めることができる。そうした子どもたちの防災に向けた想像力を養う“お絵かき”による未来の“スーパー消防車”アイデア版とも言えるのが、株式会社モリタホールディングスの「未来の消防車アイデアコンテスト」だ……