明治:乳幼児ママ・プレママの
防災備蓄に関する実態調査 2026
株式会社明治は、妊娠中または0〜2歳未満の子どもを持つ女性464名を対象に「乳幼児ママ・プレママの防災備蓄に関する実態調査 2026」(インターネット調査)を、去る5月29日〜6月2日に実施した。近年、地震や台風・水害への備えが注目されるなか、乳幼児家庭では“大人用の備え”に加え、赤ちゃんの月齢や授乳状況に応じた備えが欠かせない。
同調査では、防災意識は高いいっぽうで、乳幼児向け備蓄や、停電・断水時に必要なミルク・水の備えが十分に進んでいない実態が明らかになったとしている。
■ 防災対策は「重要」でも、備えは進まない 〜意識と行動の大きなギャップ〜
乳幼児のいる家庭での防災対策の重要性について、「とても重要」66.6%と「ある程度重要」32.1%を合わせると98.7%が重要性を認識している。しかし実際に乳幼児のための防災備蓄が「十分にできている」のはわずか3.4%にとどまった。
◎ 妊娠中の「備えなし」47.1%〜子育て中より深刻な実態〜
備蓄状況を妊娠中(初めての出産)と2歳未満の子育て中で比較すると、「ほとんど/まったくできていない」は妊娠中で47.1%、2歳未満の子育て中で30.7%と、妊娠中の方の備蓄が大幅に遅れている。備蓄が進まない理由として最多は「つい後回しになってしまう」55.4%、次いで「何を備えればよいかわからない」42.0%。
◎ 品目別の備蓄状況 〜ミルク・水の備えがおむつより大幅に遅れ〜
乳幼児向け3品目の備蓄状況を比較すると、「3日分以上備えている」割合はおむつ51.7%に対し、粉ミルク・液体ミルク31.5%、ミルク用の水29.3%。「ほとんど/まったく備えていない」はミルク41.8%、水42.9%と、いずれも4割超が準備不足。特に妊娠中(初めての出産)では粉ミルク・液体ミルクの備え不足が72.9%、水が65.8%。

◎ 停電・断水時の授乳不安94.6% 〜ミルクのみ育児は6割超が「できない」〜
「停電や断水でお湯・水が使えない状況での授乳への不安」について、「非常に不安を感じる」61.2%と「ある程度不安を感じる」33.4%を合わせると、94.6%が不安を抱えている。
◎ 授乳方法別:ミルクのみ育児で「ほとんど/まったくできない」が61.2%
2歳未満の子どもがいる309名を授乳方法別に分析すると、「停電・断水時に普段どおり授乳できると思うか」という問いに対し、ミルクのみ育児(n=85)では「ほとんどできない」31.8%と「まったくできない」29.4%を合わせて61.2%が困難と回答。

◎ 災害時にあったら安心なもの1位は「すぐ飲ませられるミルク」63.8%
災害時の授乳準備として「あったら安心なもの」(複数回答)の1位は「すぐ飲ませられるミルク」63.8%、2位「清潔な水」62.5%、3位「長期保存できるミルク」54.3%。調乳不要でそのまま与えられる液体ミルクのような備えへのニーズが高い。

【調査から見えたこと】
今回の調査から見えてきたのは、日常生活の中で赤ちゃんに必要な備えをどう具体化するかという点だ。防災の重要性は多くのママ・プレママが認識するいっぽうで、ミルクや水など災害時の授乳に直結する備えには不足が見られ、特に停電・断水時には、お湯や清潔な水の確保、調乳環境、衛生面など、普段は意識しにくい課題が一気に表面化する。

また、「日常で使いながら備える」という考え方を知っている人ほど、日常生活の中で防災を意識した備えを取り入れている傾向も見られた。備蓄を特別な準備として捉えるのではなく、普段使うミルクや水、日用品を少し多めに持ち、使いながら補充していくことが、乳幼児家庭にとって現実的な備えの第一歩になる。
〈2026. 09. 25. by Bosai Plus〉

