BŌSAI EVOLVE 2026
6つの新たな防災ビジネス
最終審査会を9月12日 開催
■ ファイナリスト6社が、それぞれの視点から新しい防災の社会実装に挑む
一般社団法人防災事業経済協議会(BOCO/代表理事:目黒公郎・東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授)は、来たる9月12日、東京都・Incubation CANVAS TOKYOにおいて「BOCO防災事業コンテスト BŌSAI EVOLVE 2026」の最終審査会・表彰式を開催する。
同コンテストは、防災分野におけるアイデアや技術を研究や提案で終わらせるのではなく、「実際に社会で使われ、継続・発展する事業」へ育てることを目指している。

災害への備えは「いつか必要になるもの」ではなく、社会の日常のなかに組み込むべき重要な課題となっている。9月12日の最終審査会には、全国50の防災事業のなかから選ばれた6社が登壇する。彼らが挑むのは、従来の防災の枠にとらわれない「新たな防災のかたち」だ。
共通するテーマは「防災を、災害が起きた時だけのものにしない」こと――「平時から使う地図DXを災害対応へ生かす」。「マンション住民の日常的なつながりを共助へ変える」。「ゲームを通じて市民の防災参加を促す」。「災害時のトイレや避難所環境という命と健康に直結する課題を解決する行政による『公助』」、「一人ひとりの「自助」に加え、企業の技術やビジネスの力によって社会全体の防災力を高める」――ファイナリスト6社が、それぞれの視点から新しい防災の社会実装に挑む。
【最終審査進出6社】(順不同)
1. 株式会社はんぽさき:共有地図 LivMap
平時のインフラ管理画面DXによる災害レジリエンスの向上。道路・水道管理など平時の業務から活用し、発災時の迅速な被害状況把握につなげる。
2. 奈良建設株式会社:災害時排水切替システム
断水や排水機能停止時にもトイレを可能な限り使い続けるための仕組みを提案。避難生活の衛生環境と災害関連の健康被害という重要課題に挑む。
3.株式会社シェルターワン:避難所環境を改善するシェルターワン事業
トイレ、シャワー、キッチン、ベッドなどを広域連携で迅速に届け、避難生活の環境改善を目指す事業。目標は発災後48時間以内の対応。
WEB防災情報新聞 2025年4月25日付け:シェルターワンが「避難所を変える」
- NPO法人まもるをまもる:防災サウナ訓練支援事業
サウナを「楽しみながら参加する防災訓練」と、災害時の入浴・温熱支援に活用。平時と有事をつなぐ新しいフェーズフリー型の防災モデル。 - 株式会社コネプラ:GOKINJO(ゴキンジョ)
マンション住民の日常的なコミュニケーションを、災害時の安否確認や助け合いにつなげるプラットフォーム。「顔の見える共助」をデジタルで支える。 - 株式会社Digital Entertainment Asset:ピクトレ防災チャンピオンシップ2026
位置情報ゲームを活用し、市民が地域の防災設備や避難場所を発見・記録。「防災を、やらされるものから参加したくなるものへ」変える挑戦。
WEB防災情報新聞 2026年5月25日付け:市民協働型防災DX ”ピクトレ”

【最終審査会開催の目的】
防災を「コスト」から「未来への投資」へ――今回の6社が挑むのは、防災を単なる備蓄や非常時対策として捉えるのではなく、日常の暮らしや事業活動の中に防災を組み込むこと。次の災害が起きた時に何をするかではなく、次の災害が起きる前に社会をどう変えるのか。防災を行政任せにせず、災害に関連する被害を少しでも減らすために「今」何ができるのか。避難所で生活することになった場合に備えて、平時から何を準備すべきなのか。マンションや地域で、いかに「知らない人同士」のまま災害を迎えないようにするのか。
BOCOは、防災を「コスト」ではなく、社会のレジリエンスを高める「未来への投資」と考えている。9月12日の最終審査会では、こうした日本の防災課題に対し、民間の知恵と技術で挑む6社が、自らの事業モデルと社会実装への展望を発表する。

〈2026. 09. 02. by Bosai Plus〉
