来場者数大幅増
盛り上がりを見せた展示・セミナー会場
本紙特約記者・関町佳寛(防災士)
首都直下地震、台風、ゲリラ豪雨など各種自然災害への対策をテーマに、「防災×テクノロジー」を掲げた「第30回 震災対策技術展(自然災害対策技術展)」が、2月5日〜6日の2日間、パシフィコ横浜にて開催された。
同展示会には約150社・団体が出展し、来場者数は12,268人(主催者発表)と、前年より800人以上増加した。セミナー会場では立ち見や場外聴講者が出るほどの盛況ぶりであり、防災・減災に対する社会的関心の高まりがうかがえた。

会場では、地震・津波対策、避難所運営、衛生管理、備蓄品、非常用電源、非常通信、救助・救出、水害対策、BCP、防災啓発など幅広い分野の最新技術・製品が展示された。併催の「第6回防災食品展」では17社・団体が出展し、味や保存性、栄養バランスなどが進化した防災食の試食提供も行われ、防災備蓄の質的向上が強く印象に残った。
体験型展示としては、起震車や「地震ザブトン」による震度6強・7・長周期地震動の揺れ体験が実施され、近年発生した大地震の揺れを再現。実際に体験することで、強震下では身動きが取れない現実を再認識させられた。
また、セミナー・シンポジウムは全58セッションが開催され、国・自治体関係者、研究者、専門家らが登壇。今後発生が懸念される首都直下地震、南海トラフ地震、富士山噴火などをテーマに、課題と具体的対策について活発な議論が行われた。
特に印象に残ったのは、「“もしも”を“できた”に変える在宅避難 〜ホームサバイバルトライアルを“体験者の声”で考える〜」のセッション。防災士資格を取得して防災普及活動に取り組むEXILE MAKIDAI氏が登壇し、防災士としての視点から在宅避難訓練『ホームサバイバルトライアル』の重要性を語った。
防災士研修センター代表取締役・玉田太郎氏との対談形式で進行し、家族を守るための「事前訓練」の現実的課題やEXILE MAKIDAI氏の体験談が紹介された。このように著名人が実体験を交えながら防災訓練の重要性を伝える試みは、新たな防災関心層の開発啓発手法としても注目に値する。

〈2026. 03. 03. by Bosai Plus〉

