創業の地で起こった災害対応(新潟県中越地震、三条市水害)を機に、「NPOコメリ災害対策センター」を開設

 株式会社コメリと言えば、新潟市を拠点に、プロ向けからホームオーナー向けまで、資材・建材、金物・工具、園芸・農業用品を中心とした幅広い商品ラインナップで店舗を全国展開(1214店舗。2023月3月31日現在)するホームセンターチェーンだ。

コメリ公式ホームページ

 そのコメリは、災害発生時に被災地が必要な物資を必要な場所に供給することを目的として「NPO法人コメリ災害対策センター」を設立しているが、このほど同センターが北海道平取町と「災害時における物資供給に関する協定」を締結したとのプレスリリースを公表した。同センターは2005年9月の設立以降、全国の自治体と物資供給協定(災害時応援協定)を締結してきたが、同締結をもって協定数は1018件になるという。

P5 1 コメリ災害対策エンターのロゴ - コメリの災害時応援協定<br>自治体との協定数1018件に
2005年9月設立のNPO法人コメリ災害対策センターのロゴ

 ちなみにコメリ災害対策センターは、コメリ本体の創業の地で起こった2004年10月新潟県中越地震や同年の三条市7.13水害への対応を経験、企業が果たすべき社会的責任としてコメリ全国物流ネットワークを活用し、災害時に必要な物資を安定的に供給する基盤として設立された。その応援協定の対象は、沖縄県を除く46都道府県と各市町村、指定公共機関等で、平取町は1018件目(北海道内での締結32件目)となる。

 基本となる応援協定は、①災害発生に伴う災害時支援協定締結先等への必要物資の供給、②広報誌サポートやホームページでの災害対策関連情報の提供、③防災啓発活動、防災訓練への参加などとなっている。

 平取町との協定内容では、災害時、平取町はコメリ災害対策センターにブルーシート・ロープ・軍手・土のう袋・毛布・使い捨て食器・ポリ袋・飲料水・ポリタンク・大型石油ストーブ・投光器・懐中電灯・乾電池・救急ミニトイレ等、その他、自治体が必要と認め、コメリ災害対策センターの調達が可能な物資(有償)の供給・運搬を要請する。

P5 2a コメリが提供する物資の供給・運搬のイメージ写真 - コメリの災害時応援協定<br>自治体との協定数1018件に
P5 2b コメリが提供する物資の供給・運搬のイメージ写真 - コメリの災害時応援協定<br>自治体との協定数1018件に
災害発生に伴う災害時支援協定締結先等への必要物資の供給(イメージ写真、コメリ提供)

 コメリ災害対策センターが2005年9月の設立以降18年間で対応した災害等は、07年7月・新潟県中越沖地震、08年6月・岩手・宮城内陸地震、11年3月・東日本大震災、14年8月・広島土砂災害、14年9月・御嶽山噴火、16年4月・熊本地震、16年8月・台風第10号(東北地方に上陸)、16年10月・鳥取県中部地震、17年7月・九州北部豪雨、18年6月・大阪北部地震、18年7月・平成30年7月豪雨、19年9月・台風第15号、19年10月・台風第19号、20年7月・令和2年7月豪雨、21年8月・令和3年8月豪雨など自然災害のほか、口蹄疫や鳥インフルエンザ、豚コレラの感染拡大にも対応している。

NPO法人コメリ災害対策センター

〈2023. 06. 22. by Bosai Plus

コメントを残す