大手町プレイス防災イベント 3月10日開催
大都市での震災時に私たちが取るべき行動は?

P6 1 関東大震災100年(東京都 ロゴ) - 首都直下型地震72時間サバイバル
関東大震災100年 東京都ロゴより

 東京都は今年度、「TOKYO強靱化プロジェクト〜『100年先も安心』を目指して」を策定し、注目されている。都は、「TOKYO強靭化プロジェクト」とは、「風水害」、「地震」、「火山噴火」、「電力・通信等の途絶」および「感染症」の5つの危機(+複合災害)に対して、都民の安全・安心を確保できる強靭で持続可能な都市を実現するものとしている。
 2023年は関東大震災発生から100年の節目の年となることからこの契機をとらえ、「TOKYO強靭化プロジェクト」の一環として共通のロゴやタグラインを活用し、都民一人ひとりの自らを守る取組みを促すとともに、「自助・共助・公助」に取り組む気運を醸成していく方針だ。

TOKYO強靱化プロジェクト

 「関東大震災から100年」を機に、各界で防災啓発に向けたイベントが多く企画されているが、世界でも有数なオフィス街、東京・大手町に位置する「大手町プレイス」では周辺地域・施設のワーカー・利用者を対象として、高層ビルが立ち並ぶオフィス街での防災力を身につける、大手町プレイス防災イベント「首都直下型地震72時間サバイバル」が来たる3月10日、開催予定だ。同イベントは、主催・大手町プレイス管理組合、企画・制作・運営・株式会社花咲爺さんズによるもので、“にぎわい”創出活動の一環。

P6 2 イベントロゴ - 首都直下型地震72時間サバイバル
大手町プレイス防災イベント「首都直下型地震72時間サバイバル」 ロゴより

●命を守るための備えや行動を徹底的に身に着けよう!

 大手町プレイスは、ビジネスプレイスとして、人・モノ・情報がつながる「場」、パブリックスペースとして、建物にとどまらない面としてひろがる「場」をめざして、2018年8月に誕生した。東京駅からも近く利便性の高いオフィス街として人気の高い大手町だが、高層ビルが立ち並ぶエリアは都市型災害の恐れが高く、地震や火災、地下街の浸水など災害発生時には危険な場所に変化する可能性も懸念されている。

 大手町プレイス防災イベント「首都直下型地震72時間サバイバル」は、都心のオフィスで、街で被災した場合、私たちはどのような行動を取るべきか――『72時間の帰宅抑制』に焦点をあて、一斉行動による二次災害や勤務先・外出先で発生した際の72時間を生き延びる行動を専門家から学び、企業として、個人としての命の守り方を考えようというもの。同イベントでは、災害発生時、低層部を帰宅困難者の一時滞在施設として開放する大手町プレイスで、オフィスビル、オフィス街の正しい避難方法、災害時の非常食、帰宅困難時の行動など、様々なワークショップを通して都市型災害発生を想定した防災イベントとなる。

P6 3 「72時間サバイバル」講師陣 - 首都直下型地震72時間サバイバル
「首都直下型地震72時間サバイバル」講師陣。左上から加藤孝明(特別講演)、葛西優香(ファシリテーター)、鈴木正弘(「就寝」)、加藤篤(「トイレ」)、久保井千勢(「食事」)の各氏

▼特別講演と体験型ワークショップの2部構成

【特別講演】
 講師:加藤孝明・東京大学生産技術研究所教授
 「災害を乗り越える〜大手町プレイスのあるべき姿を考える」
 ファシリテーター:葛西優香・東日本大震災・原子力災害 伝承館 常任研究員・防災士

【体験型ワークショップ】
 「就寝」、「トイレ」、「食事」、「エレベーター」の4テーマへの対応を、グループに分かれて体験を通して学ぶ。首都直下地震を想定、過酷な状況でどういった行動を取ればオフィスで、まちなかで、冷静に対応できるか、体験を交えて考える。
 イベント参加申し込み(事前予約制)は下記リンクから――

大手町プレイス防災イベント「首都直下型地震72時間サバイバル」

〈2023. 03. 02. by Bosai Plus

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