グリラス、徳島県美馬市と協定
徳島県美馬市が、徳島大学発のベンチャー企業、食用コオロギに関連する品種改良・生産・原料加工・商品開発・販売を一貫して行う株式会社グリラス(徳島県鳴門市)との間で災害時応援協定を締結した。
同協定は、グリラスの食用コオロギ生産拠点である美馬ファームと、研究拠点である美馬研究所に併設する市の指定避難所における、災害時のグリラス職員による避難所の開設・運営の協力と、食用コオロギを使用した自社商品「C. TRIA(シートリア)」の提供を約束するもの。
応援協定締結式では「C.TRIAカレー」の炊き出し演習が行われ、また、コオロギを使用した缶入りパンが贈呈された。
![災害備蓄に<br>食用コオロギ使用缶入りパン P6 2 「C. TRIA カレー」炊き出し演習の様子 - 災害備蓄に<br>食用コオロギ使用缶入りパン](https://www.bosaijoho.net/wp/wp-content/uploads/2022/04/P6-2_%E3%80%8CC.-TRIA-%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%80%8D%E7%82%8A%E3%81%8D%E5%87%BA%E3%81%97%E6%BC%94%E7%BF%92%E3%81%AE%E6%A7%98%E5%AD%90.jpg)
世界的に見ると、急激な人口増加に伴う飢餓や栄養不良といった食料問題への対応が喫緊の課題で、とくに動物性タンパク質の不足は顕著で、その解決策としてFAO(国際連合食糧農業機関)は昆虫食を推奨している。昆虫は既存の畜産と比べて、1kgのタンパク質の生成に必要な餌や水の量が圧倒的に少ないため、限りある資源の有効活用が可能。加えて温室効果ガスの排出量も少なく、環境負荷の低いタンパク源となる。
〈2022. 03. 22. by Bosai Plus〉