グッドデザイン「ベスト100」に
震災遺構 中浜小学校も

防災の日常化のなかで『防災・復興デザイン』にフォーカス。
災害公営住宅なども受賞対象

 公益財団法人日本デザイン振興会は去る10月1日、「2020年度 グッドデザイン賞」に1395件の受賞を決定、同賞「ベスト100」も併せて発表した。「グッドデザイン・ベスト100」は、2020年度受賞対象のなかで、審査委員会によりとくに高い評価を得た100件で、「グッドデザイン金賞等特別賞」の候補となる。特別賞各賞の結果は10月30日に発表予定で、この間、オンラインによる「GOOD DESIGN SHOW」で「ベスト100」を含む受賞作品を閲覧できる(202010月1日〜11月30日)。
>>GOOD DESIGN SHOW

P5 1 「GOOD DESIGN 2020」を受賞した山元町震災遺構中浜小学校(同賞HPより - 「グッドデザイン賞」に見る<br>『防災・復興』
「GOOD DESIGN 2020」で「ベスト100」に選定された山元町震災遺構中浜小学校(同賞HPより)

 「Gマーク」で知られる「グッドデザイン賞」は、日本デザイン振興会が主催して毎年優れたデザインに対して授賞するわが国の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みとして知られる。受賞対象は、日用品、工業製品の機能美(物事のかたち、アピアランス)から設計・コンセプト(新たな物事を考え生み出す行為)などに及び、ビジネスモデルや地域づくり、イベント活動、研究活動などといった幅広い領域も対象。評価されるデザインは第三者からの推奨によるものではなく、開発者・製造者等の当事者によるエントリー出費を伴う応募製品のなかから選定される。
 グッドデザイン賞の発足は古く、1957年に当時の通商産業省(現・経済産業省)が創設したグッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)が前身。グッドデザイン賞を受賞したデザインには「Gマーク」をつけることが認められ、「よいデザイン」の指標としてGマークが定着している。
 近年、防災(災害対策)の社会のインフラ的要素が大きくなり、防災用品のデザイン性も高く評価されてきたことから、同賞では「グッドフォーカス賞『防災・復興デザイン』」を設けている。2020年度の「ベスト100」に、宮城県山元町の「震災遺構中浜小学校」が、「この種の施設を整備する際のひとつのモデルを提示したプロジェクト」と評価されての受賞となった。ちなみに同震災遺構は9月26日から一般公開されている。
 本項では併せて過去の関連テーマでの受賞例として、2016年度受賞「災害公営住宅 岩沼市玉浦西災害公営住宅」、2014年度受賞「災害復興公営住宅 女川町営運動公園住宅」――をあげておく。

P5 2a 2016年受賞 災害公営住宅 岩沼市玉浦西災害公営住宅B 1地区 - 「グッドデザイン賞」に見る<br>『防災・復興』
P5 2b 2014年受賞 災害復興公営住宅 「女川町営運動公園住宅」 - 「グッドデザイン賞」に見る<br>『防災・復興』
上写真:2016年度受賞「災害公営住宅 岩沼市玉浦西災害公営住宅」、下:2014年度受賞 災害復興公営住宅 「女川町営運動公園住宅」(同賞HPより)

>>GOOD DESIGN 2020:山元町震災遺構中浜小学校

〈2020. 10. 17. by Bosai Plus

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