本紙は防災に特化したメディアとして、いま“世界の災禍”となっている「COVID-19」パンデミック宣言(認定)と、わが国の“千年の災害”である東日本大震災発災から9年の周年が、たまたま日時(3月11日 *日本時間)が合致したことに特別な意味を持たせている。それは、パンデミックも大災害も、人類(一人ひとり)にとって、「不条理」な災害であるという点で共通テーマであり、象徴的に歴史に刻まれる日付けとなるからだ……

 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が3月11日、世界の感染者数が12万人となったこ とを踏まえ、新型コロナウイルス「COVID-19」について「パンデミック(世界的な大流行)とみなせ る」と表明した。WHOがパンデミックと認定したのは2009年に流行した新型インフルエンザ以 来11年ぶりとなる。この日はわが国では東日本大震災から9年の日であり、その偶然の符合につ いては、後段で触れることになる……