東京都の東側には、海抜ゼロメートルの低地帯が広がり、大雨などにより甚大な水害が発生するおそれがある。都では、江東5区(墨田区、江東区、足立区、葛飾区、江戸川区)と連携し、もっとも被害が大きい場合を想定して、一世帯ごとの浸水の深さや浸水の継続時間、また、どのような避難行動をとればよいかなどを記載した「我が家の水害リスク診断書」を配布することとし、去る7月21日に公表した。全国初の取組み……


 本年は、1923年9月1日に発生した関東大震災から100年を迎える節目の年。関東大震災でなにが起こったのかを振り返り、切迫する首都直下地震等の巨大地震に対して、行政、民間企業、市民等が連携した今後のまちづくりやインフラ整備をいかにしていくべきかを考えるシンポジウムと、関東大震災の歴史や最新の防災技術を学べる特別企画展が開催される……


 「防災教育学会 第4回大会」が去る6月10日・11日、関西国際大学 尼崎キャンパス(兵庫県尼崎市)で開催された。今回が4回目の大会で、当日は大学教員・教育関係者・学生など約100人が参加した。防災教育学会は防災の研究者・実践家と教育の研究者・実践家が研究領域を超えて協力し、防災教育をけん引していくという理念のもと、2020年4月に創設……

「2023(令和5)年版防災白書」が去る6月16日、閣議決定・公表された。2023年は、1923(大正12)年関東大震災から100年の節目の年に当たる。白書は、この100年の災害対策の充実・強化の経緯や、わが国を取り巻く様々な環境の変化を俯瞰することは、今後の災害対策の大きな方向性を考えるうえで有意義であるとし、「特集1」とて、「関東大震災と日本の災害対策」をテーマに取り上げている(「特集2」は「2022年度に発生した主な災害について」)……

 5年ごとに開催される消防防災に関する国内最大級の展示会「東京国際消防防災展2023」(主催:東京消防庁/(株)東京ビッグサイト/東京国際消防防災展2023実行委員会)が、去る6月15日〜18日の4日間、東京ビッグサイト、有明西ふ頭公園沖合で開催された。開催規模は過去最多の出展規模の325社・団体に及び、4日間の総来場者は16万6831人(広報事務局発表)と盛況を極めた……

 本紙は去る5月15日付けで、「東京国際消防防災展2023(FIRE-SAFETY TOKYO)」(主催:東京消防庁、株式会社東京ビッグサイト、東京国際消防防災展2023実行委員会)が、6月15〜18日の4日間にわたって東京ビッグサイト(東5・6・7ホール、東屋外展示スペース、有明西ふ頭公園沖合)で開催されることを伝えた。友人・家族で訪れる際の見どころ、楽しみとは……

 子どもたちの想像力は、無限の可能性を秘めている――防災教育でも、本紙前号で紹介した防災作文や防災小説の創作により、想像力をバネに災害・防災、命を守る大切さへの関心を飛躍的に高めることができる。そうした子どもたちの防災に向けた想像力を養う“お絵かき”による未来の“スーパー消防車”アイデア版とも言えるのが、株式会社モリタホールディングスの「未来の消防車アイデアコンテスト」だ……

 国土交通省では毎年5月(北海道は6月)を「水防月間」と定めている。気候変動の影響により頻発・激甚化する自然災害に対し、流域全体を俯瞰し、あらゆる関係者が協働して治水対策に取り組む「流域治水」の実効性を高める重要な取組みの一つとなる。また、出水期=梅雨や台風の時期を迎えるにあたり、国民一人ひとりが水防の意義と重要性について理解を深められるよう、防災・減災の取組みの一環……

 毎年5月10日は「地質の日」。“地質”とは、私たちが暮らす地面の下の地層や岩石などの性質や状態のことを言う。これを調査し、解析した地質図などは、地質情報として防災、インフラ整備など様々な用途で活用される。「地質の日」は、1876(明治9)年5月10日に、日本で初めて広域的な地質図として「日本蝦夷地質要略之図」が……