地域経済の持続的な発展に向け、自然災害から中小企業の経営資源を守り、事業の中断を防ぎ、被害を最小限にする減災の必要性が高まっている。とくに南海トラフ巨大地震の発生が確実視されることから、関西大学社会安全学部・減災政策研究室(永松伸吾ゼミ)は尼崎市と協働して、中小企業支援の減災対策ツール『企業のための減災ガイドBOOK』を制作した。同ガイドは、尼崎市内の企業および施設などで2月末から配布・配架されている……


 「体感型 防災アトラクション in 中央区」(主催=神戸市中央区役所、企画運営=株式会社フラップゼロα)が去る2月8日、神戸市勤労会館(兵庫県神戸市)で開催された。
「体感型 防災アトラクション」 は「第3回 国連防災世界会議(2015年3月)」での出展を皮切りに、全く新しい防災教育として誕生し、これまで関東・関西を中心に全国で開催され、約4万人が体験している(2019年3月現在)……

 2019年の台風15号、19号など、広域豪雨災害などを教訓として、避難対策の強化を検討するために中央防災会議 防災対策実⾏会議のもとに設置された「令和元年台⾵第19号等による災害からの避難に関するワーキンググループ」(主査:⽥中 淳・東京⼤学⼤学院情報学環総合防災情報研究センター⻑ 教授。以下「WG」)。その論点として、「災害リスクととるべき⾏動の理解促進」、「⾼齢者等の避難の実効性の確保」、「わかりやすい防災情報の提供(避難勧告・避難指⽰のあり⽅)」などがあげられている……

 日ごろ、散歩や軽い運動のスペース、ひと休み、そして子どもの遊び場などとして身近なまちの公園――その公園は災害時、大きな役割を果たす。市街地で火災延焼を防ぐ機能をはじめ、地域住民にとっては緊急的な避難場所、被災者や帰宅困難者の支援拠点になり、さらには仮設住宅の用地に、あるいはガレキ置き場にもなる。
 これまでも、都市部での大きな災害で公園は大きな役割を果たしてきたが、地域防災にかかわる私たちは、改めて平時のいま、いざというときの公園の“使いこなし方”を知っておくべきだろう……


 災害時に子どもの命を守りたい、子どもたちの「生き抜く力」を育みたい、そういう思いから企 画され、誕生した第1回「全国子ども防災作文コンクール」(毎日新聞社後援、日本防災士会協力) の表彰式が8日、東京・千代田区の全国町村会館で開かれ、最優秀賞など小中高生16人の作品 が表彰された……

 想定される首都直下地震が発生。東京は、日本は、どうなってしまうのか……NHKが“総力をあげて”放送する「体感 首都直下地震ウイーク」が12月1日から始まる。
 NHKスペシャル計7本を集中編成するだけではなく、各時間帯のニュースや「あさイチ」「ごごナマ」などの番組も参加、デジタルサービス、イベント展開を交えながら、M7.3の大地震に襲われた首都の姿を体感し、防災・減災の必要性を「自分ごと」としてとらえてもらうことをめざすという……

 追手門学院大学(大阪府茨木市)は、地域住民の一時避難場所になっている新キャンパス・茨木総持寺キャンパスで、地域・茨木市・大学連携による防災セミナーを11月17日に開催する。この防災セミナーは、一時避難場所になっている同大学の茨木総持寺キャンパスを地域住民に知ってもらい今後の災害時の避難、防災・減災に役立ててもらおうというもので、一時避難所としての防災セミナー会場を周知するユニークな試みとなる……


 株式会社マガジンハウスの30万部大ヒット本の第2弾『自衛隊防災BOOK 2』が、去る10月10日に発売されている。「危機管理のプロ、全国の自衛隊員が伝授する129のテクニック」と銘打って、大雨、地震、火災、大雪、ケガなど、災害別ですぐに役立つノウハウが満載だ。
 自衛隊は自衛官募集のホームページ「LIFEHACKチャンネル」(LIFEHACK:ライフハック=仕事術)で、自衛隊に伝わるいざというとき知っておくと役立つ知識やノウハウの数かずを公開していて……


 延べ1万人以上の警察官・自衛官などへ「国防・治安維持」に関わる技術講習を行ってきた田村装備開発株式会社が「子どもたちを護る」ことを目的としたクラウドファンディングを行い、開始6時間で目標金額の300万円を大きく超え、2日目にはその倍額となるなど、注目のプロジェクトとなっている。そのプロジェクトとは――

 第21回図書館総合展が来たる11月12日〜14日の3日間、横浜市のパシフィコ横浜で開催される。図書館総合展は、図書館関連業界で最大のトレードショーで、館種を超えた図書館界全体の交流・情報交換の場となっている。また、学習環境・情報流通に関する技術と知見を発表する場で、都市計画・行政関係、教育関係、出版をはじめとするメディア・情報関連産業を巻き込むイベントに成長している。
 国立研究開発法人防災科学技術研究所は、図書館総合展において被災経験の継承が防災力の向上につながることを期して……


 株式会社ジョリーグッド(東京都中央区)は、地震体験車(別称:起震車)の販売やレンタル でトップシェアを誇る飛鳥特装株式会社(神奈川県相模原市)と共同で、学校やキッチンなど を想定した震度7の大地震体験がVRでできるVR地震体験車を開発した。
 ジョリーグッドは、この「防災VR」を搭載したVR地震体験車を国内の自治体、住宅メーカー のほか、海外の地震多発国に向けて販売・提供していく……

 芝浦工業大学(東京都港区)の学生プロジェクト「すみだの“巣”づくりプロジェクト」は、去る9月21日、東京都墨田区東向島・鐘ヶ淵で、一時集合場所から避難場所まで観光スポットを巡りながら歩く「防災遠足」を実施した。
 実際に地震が起こったときに災害弱者になりやすい小学生17名やお年寄り24名などをはじめ、地域から117名が参加。一時集合場所のふじのき公園、東向島ふじ公園、鐘ヶ淵駅西口から3グループに分かれ、防災について学び、地域の魅力を再確認しながら広域避難場所である「東白鬚(ひがししらひげ)公園」へまち歩きを行った……