被災者に寄り添う ~神戸の企業と大学が取り組む Action~

《本紙特約リポーター:片岡 幸壱》

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「第2回 企業・大学防災セミナー」チラシ

 「第2回 企業・大学防災セミナー」(主催=一般社団法人大学都市神戸産官学プラットフォーム採択プロジェクト「企業、行政、大学、住民が共につくる地域防災」)が去る(2025年)11月30日、KOBE Co CREATION CENTER(兵庫県神戸市)で開催され、学生、一般などを含む約50人が参加した。

 「企業、行政、大学、住民が共につくる地域防災」プロジェクトは、南海トラフ巨大地震等の未曽有の災害に備え、広域的かつ多層的な地域防災の体制構築に向けて、大学、企業、行政、住民が連携する取組みを目指すもの。「第2回 企業・大学防災セミナー」では、災害時の被災者のくらしに寄り添う「住まい」と「ボランティア」、被災者・支援者のいのちを支える「食」がテーマとなった。

■事例紹介、対談、試食体験

1 前林清和氏などによる対談の模様 300x165 - 神戸 産官学連携<br>「第2回 企業・大学防災セミナー」
前林清和氏などによる対談の模様

 糟谷京子・神戸松蔭大学地域連携研究センターの司会で始まり、コーディネーターを山地久美子・神戸大学地域連携推進本部特命准教授が務め、事例紹介・対談は小林秀人・大和リース株式会社・民間活力研究所政策研究課専任課長、前林清和・神戸学院大学現代社会学部社会防災学科教授が、「被災者のくらしに寄り添う“住まい”と“学生ボランティア”」をテーマに話題提供。
 「供給量を増やすには多様性、早く復興するには住民の残留が必要。災害ボランティア活動は『被災者中心、地元主体、協働』の三原則により進めることが求められる」と語った。

2 試食について説明する作田はるみ氏 300x163 - 神戸 産官学連携<br>「第2回 企業・大学防災セミナー」
試食について述べる作田はるみ氏

 作田はるみ・神戸松蔭大学人間科学部食物栄養学科教授、水垣佳彦・エム・シーシー食品株式会社代表取締役社長が「被災者のいのちを支える“食”」をテーマに話題提供。
 「冷たい食事はまずく、食べ残されて、低体温症や低栄養で免疫力低下による健康障害になる」と述べて、常温水を入れたときと熱湯を入れたときのアルファ化米の食べ比べ体験をした。

 コーディネーターを前田緑・神戸学院大学社会連携グループが務め、「被災地の声を生かした食の備えの提案」をテーマに、エム・シーシー食品の「消防隊カレー・ミネストローネ」、兵庫六甲農業協同組合の「災害用備蓄食(白ごはん・肉じゃが)」の試食体験が行われた。

3 アルファ化米の食べ比べ体験 300x171 - 神戸 産官学連携<br>「第2回 企業・大学防災セミナー」
アルファ化米の食べ比べ体験
4 消防隊カレー・ミネストローネ・白ごはん・肉じゃがの試食体験 300x180 - 神戸 産官学連携<br>「第2回 企業・大学防災セミナー」
消防隊カレー・ミネストローネ・白ごはん・肉じゃがの試食体験

 

6 兵庫六甲農業協同組合の試食の感想 300x152 - 神戸 産官学連携<br>「第2回 企業・大学防災セミナー」
兵庫六甲農業協同組合の試食の感想
5 エム・シーシー食品株式会社の試食の感想 300x149 - 神戸 産官学連携<br>「第2回 企業・大学防災セミナー」
エム・シーシー食品株式会社の試食の感想

■企業と大学の連携・取組みの重要性

 セミナーを通して、「住まい、学生ボランティア、食」について企業と大学が連携して取り組む重要性を改めて考えさせられた。企業と大学が連携する創意工夫によって、でき得る地域防災の可能性を活かすことで、今後の災害時の備えにつながることを確信できた。

※掲載写真については主催者の掲載承諾を得ています(片岡幸壱、編集部)。

▽本紙特約リポーター:片岡 幸壱
神戸市在住。中学2年のとき阪神・淡路大震災に遭遇、自宅は全壊したが家族は全員無事避難。学生時代より取り組んでいる防災を仕事と両立しながら、ライフワークとして、ユニバーサルデザイン(UD)などのイベント・ボランティア参加を続けている。聴覚障がいを持つ防災士としても活躍中。

▼参考リンク:
・一般社団法人 大学都市神戸産官学プラットフォーム

・神戸大学 地域連携推進本部

・神戸学院大学

・神戸松蔭大学

・「第2回 企業・大学防災セミナー」のイベント情報

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