P6 1 高知県黒潮町とKOKUA防災ギフトサービスを組み合わせた「防災ツーリズム x 防災ギフト」 640x350 - 高知県黒潮町 防災ツーリズムと<br> 防災ベンチャー「KOKUA」

ギフトを組み合わせた新プロジェクトを始動

● 「防災ツーリズムの牽引車」としての黒潮町

 本紙は2025年11月4日付け「旅して学ぶ防災=防災ツーリズム」で、高知県黒潮町が国際認証「Green Destinations 2025 TOP100」(世界の持続可能な観光地トップ100選)に選出されたことを伝えた。

本紙 2025年11月4日付け:「旅して学ぶ防災=防災ツーリズム」

 黒潮町は「『日本一危ない町』(南海トラフ巨大地震被害想定で津波高が最大34m)から『先進的な防災に取り組む町』へ、風評被害による震災前過疎にあらがい、町と事業者と住民が連携し、自分事として対策や防災教育を推進。『犠牲者ゼロ・避難放棄者ゼロ』を目標に、津波避難設備などのハード事業のほか、絶望からの意識改革や防災教育などのソフト事業の取組みを重ねている。

 そうした実績から黒潮町は、「NIPPON防災資産 優良認定」(内閣府・国土交通省)、「エコツーリズム大賞認定」(環境省・日本エコツーリズム協会主催)なども受けていて、国内最大級の津波避難タワーの見学や、防災教育、地区防災組織との意見交換、避難訓練体験などを観光資源として、年間1000人以上が同町を訪問・イベント等に参加、防災ツーリズムという新しい観光カテゴリの牽引車となっているのだ。

P6 2 黒潮町の防災資源 - 高知県黒潮町 防災ツーリズムと<br> 防災ベンチャー「KOKUA」
黒潮町の”防災資源”――リスクの克服に向けた施設・防災意識のブラッシュアップ

 その黒潮町がこのほど、防災カタログギフト「LIFEGIFT(ライフギフト)」の株式会社KOKUA(東京都渋谷区)と、「観光」と「贈る」をつなぎ、黒潮町から全国に新しい防災のかたちを提供する新プロジェクトを始動した。

● 「防災ツーリズム×贈る体験」で黒潮町産防災用品を全国へ

 KOKUAは「人々が自然と防災を取り組める社会の創出」をビジョンに掲げ、防災の社会実装を推進している。そこで、黒潮町の先進的な防災の取組みとKOKUAの知見とノウハウを組み合わせることで、防災意識の向上にとどまらず、具体的な行動変容を促す持続可能な防災文化の創出が実現できると双方が一致、プロジェクトの立ち上げに至った。

P6 3 KOKUAの防災ギフト - 高知県黒潮町 防災ツーリズムと<br> 防災ベンチャー「KOKUA」
洗練されたKOKUAの防災ギフトと連携

 同プロジェクトは、次の3つの取組みを実施する。
① 防災ツーリズム×贈る体験
 防災ツーリズムの参加者に対して、KOKUAがプロデュースする商品や黒潮町に由来する防災用品を購入・贈答できる機会を提供。黒潮町訪問を通じて防災意識が高まったタイミングで、「大切な人へ防災を贈る」という具体的な行動に転換し、学びの定着と防災文化の拡散を図る。

② カタログギフトから防災ツーリズムへ
 KOKUAの防災カタログギフト「LIFEGIFT」の引換商品に、「黒潮町の防災ツーリズム利用券」を新たに追加。これにより、全国の個人や法人のギフト利用者が黒潮町観光ネットワークが企画運営する防災プログラムを知り、現地を訪問するきっかけを創出する。

③ 黒潮町産防災用品を全国へ
 黒潮町の豊かな海の恵みを活かした海産物の缶詰など、黒潮町にゆかりがあり、防災に活用できる商品を、KOKUAの防災カタログギフト「LIFEGIFT」に掲載し、全国に向けた販路拡大を行う。「防災×地域性」というストーリーと付加価値を持った商品として、日常使いできながらも、いざという時に役立つ防災価値を兼ね備えた製品開発を進める。

 KOKUAの「LIFEGIFT」は、2021年グッドデザイン賞受賞。プレゼントする贈り手の「相手を想う気持ち」が伝わるようにデザインされ、防災対策を自然に始めることができる。

KOKUA

〈2025. 11. 26. by Bosai Plus

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